2020.01.05 13:00
創立60周年記念企画 第1弾
日本統一運動史 28
日本に真の御父母様を迎える準備時代⑬
春日(現 ロニヨン)千鶴子さん入教
日本家庭連合(旧日本統一教会)創立60周年記念企画、第1弾は『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』をお届けします。
創立40周の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。
歴史編纂委員会・編著
第三章 日本に真の御父母様を迎える準備時代
三、草創期を築いた人々の歩み
(2)草創期初期の伝道と入教者の証し
12. 春日(現 ロニヨン)千鶴子さん入教(1961.2)
◇春日千鶴子さんの手記
「聖書学校へ行っていた私は、友人から勧められた『原理解説』を読んで、西川先生のことを、最大の預言者かニセ預言者かどちらかだと思ったのです。初めて講義を聞いた時、先生の目があまりにも清く美しく、そしてその祈りがあまりにも素晴らしく深いものであったので、この人は確かに神から遣わされた方だなと思った印象が強く残っています。」(『成約の鐘』4号より)
「この地上に天国は建設されないものだと人々が考えているように、この私もはるかかなたの神の国に望みを置きつつ、細い信仰の綱をたどって歩んでいたものです。私の望みのすべてであった再臨の主様がこの地にいらしたことを知った時、余りの驚きと喜びに泣きました。
…人間歴史六千年間、天の父は涙を流していたということをこんなにも胸に迫って感じたことはありませんでした。それは、貴い主様がこの心情を明かして下さったのです。…かつて天に向かって流した涙は自己のことばかりであったけれども、天の心情を知った今は、いかにして天の父に、主様に孝行したらよいかと、我が身の足りなさを恥じる者であります。」(『成約新聞』第12号、62.5.1付より)
◇真の御父様に手紙を書いた春日千鶴子さんに、真の御父様に代わって李貞玉(イジヨンオク)先生から送られた手紙。
西川さんや山県(姜淳愛)さんの手紙によりますと、食口たちが毎日、リヤカーを引いて廃品回収をして生計を立て、さらに伝道をして真の御父様をお迎えする準備などでご苦労していることを伺い、ただ有り難く頭が下がります。このことをお聞きになられた父上様の心情はいかばかりであられたことでしょう。
異国のあなたがたのご苦労に、心痛めながらも誇りにしてお喜びになられる父上様のご様子を見詰めるときは、心は張り裂けるようでした。もちろん、父上様は私たちの想像もつかないほどの苦しい労働も自ら欲してなされました。
今から二十年前、東京の学生時代に毎日、過酷な労働をなされ、そこで得られた賃金を貧しい人々に全て分け与えられました。ある日は、電信柱を車に載せて一番の繁華街である銀座の通りを悠々と引いて行かれたのです。
今、皆様がその同じ大都会の中でリヤカーを引くのは、父上様の路程をそのまま歩んでいるのです。これは東京の食口たちに与えられた意義深い摂理の一つだと思います。尊い御身のその労働のお姿を思うときは、いつも涙で胸が熱くなります。
それゆえ、私たちは全世界が一つの理念の下に完全に成し遂げられて、安息のエデンの園に真のご父母様を慰労して差し上げるその日までは、世間的な全ての欲や栄華も捨て、最低の生活を営み、どんな茨の険しい道も甘んじて力強く歩み続けたいと思います。
生命の全てであられる父上様をどれほど待ちこがれておられることでしょう。父上様にお会いできる栄光も遠くはないと思います。どうか祈りつつお待ちください。父上様の御命にしたがってこの拙きペンを取りました。なにとぞよろしくお願いします。
一日も早く、偉大なる天の摂理を受け入れて愛の恩賜に浴する人々の多からんことを、また天の愛の光があなた御身近く久しくあらんことを祈りつつ さようなら
李貞玉より
父上様の頼みでございます。あなたのお写真の裏に、生年月日を記入して、以後お手紙なさるとき同封して下さい
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次回は、「日本に真の御父母様を迎える準備時代⑭」をお届けします。