2019.12.19 22:00
心のあり方 25
愛のこもった言葉を語り合う
アプリで読む光言社書籍シリーズ第11弾、『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。
浅川 勇男・著
第六章 家和して万事成る
愛のこもった言葉を語り合う
夫婦円満の第二の秘訣は、愛のこもった言葉を語り合うことです。動物には口が付いていますが、言葉を語れるのは人間だけです。犬や猫は、食事の前に、「おいしいペット・フード、ありがとうございます。いただきます。ワンニャン」とは言いません。
また、ご主人が出掛けるとき、「いってらっしゃいませ。ご主人様、家を守ってますからご安心ください。ワンニャン」などとも言いません。人間だけが口から言葉を語るのです。
では、どうして、何のために、言葉を語れるのでしょうか? 食べるために口が付いているなら、犬猫と変わりません。愛するためなのです。口で食べるのは自分のためですが、口から言葉を出すのは、愛するため、人を喜ばせるためなのです。愛と思いやりで語れば、相手を励まし、勇気づけることができます。言葉は「愛の宅配便」です。言葉を通して愛が伝わるのです。
愛のある言葉を語るのは幸福の種蒔きになります。相手の心で芽を出し、花を咲かせ、幸福の実となって、語った人に返ってくるのです。
では、愛の言葉は誰に語りかけるのでしょうか。それが、夫婦なのです。私たちはたくさんの人たちと出会いますが、一番、愛ある美しい言葉を語りかける相手は夫婦なのです。したがって、言葉に最も繊細な心を込めるべきは夫婦の会話です。逆に、夫婦の間では、決して、愛のない、ぞんざいな言葉を語ってはなりません。言葉は一旦口から出たら回収不可能です。燃えるごみや燃えないごみは回収に来ますが、見えない"言葉のごみ"はできません。人を傷つける言葉は、回収できない粗大ごみです。しかも、言われた人の心で膨らみ、繁殖します。そして、不幸という果実を語った人にもたらすのです。悪い言葉で最も傷つきやすく、しこりになってしまうのが夫婦関係なのです。
文鮮明先生は悪い言葉の恐ろしさを次のように語っておられます。
「私たちの同僚関係においても、一言間違って失敗すれば、その一言間違ったことによって、その関係が壊れることもあります。もし言葉を一言間違えれば、その言葉を言った人も苦痛を受け、その言葉を聞く人も苦痛を受けるのです。例えば、夫婦でもそうです。一言の言葉が動機になって気分が悪くなれば、それによって別れていくこともあるのです」(『文鮮明先生み言集 真の愛の生活信条・愛天愛人愛国』光言社61ページ)
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次回は、「伴侶を愛して掃除する」をお届けします。