https://www.kogensha.jp

創立60周年記念企画 第1弾
日本統一運動史 22
日本に真の御父母様を迎える準備時代⑥
松本道子さん入教

 日本家庭連合(旧日本統一教会)創立60周年記念企画、第1弾は『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』をお届けします。
 創立40周の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
 今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。

歴史編纂委員会・編著

(光言社・刊『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』より)

第三章 日本に真の御父母様を迎える準備時代

三、草創期を築いた人々の歩み

(2)草創期初期の伝道と入教者の証し

4. 松本道子さん入教(1960.4)
◇松本道子さんの証し
 「当時私は、新宿区柏木町にある韓国人教会に通っていました。そこの牧師に信頼されて、教会の鍵を預かる執事の仕事を任されていました。…ところが、働き過ぎた私は結核になり、入院するために牧師に鍵を返しに行きました。その時、西川先生が牧師を伝道しに来ていたのです。病気で死を身近に感じていた私は、日ごろ牧師に聞いてもわからなかった聖書の疑問を、宣教師だというその人に投げかけたのです。『神様はどこにいますか』。『神様は生きています』。乞食のようなみすぼらしい格好をしていながら確信を持って語る西川先生に感動しました。もっと話を聞いてみようと、歩いて10分足らずの統和社についていきました。

 そこは西川先生が移って来たばかりの印刷所で、狭く薄汚い所でした。昼間は印刷の仕事をし、夜はそこの事務所を借りて講義をしていたのです。初めて来た私に西川先生はまず、食事を出してくれました。それが文先生の御聖婚式の料理だと、後で知ったのです。」(『ファミリー』1983年8月号より)

 「西川先生は、私がイエス様の話ばかりするので、復帰原理から始めました。…イエス様の十字架は人間の罪を赦すために神の予定としてあったと思っていたのに、そうではなく、イエス様は人間の不信仰によって殺されたのだと、全く違うことを言うので、びっくりしてしまいました。…翌日さっそく牧師のところに行って、その話をしてみました。すると牧師は『それはサタンです。…』と真剣な顔をして止め始めるのです。…牧師の話と西川宣教師の話と、どちらが本当なのだろうか。…そこで神様にお祈りしました。…『イエス様、教えて下さい。神様、教えて下さい』。…泣きながら祈っていると…『信ぜよ、信ぜよ』という男の人の声が聞こえてくるのです。……そして堕落性本性というものについて聞いていくうちに、…私は身の毛がよだつほど驚き、絶叫して泣きました。私の体の中には罪の血が流れている。まむしの血が流れている。だから私には嫉妬心があり、猜疑心があるのか。…私は結婚したにもかかわらず、夫を一度も愛したことがありませんでした。そして、自分の夫以外の男性を心に描いているのです。…私は、まさしく自分が、堕落した人間始祖アダムとエバの子孫であるということをはっきりと知り、あまりにも悔しく嘆かわしくて、大地をたたいて泣き…悔い改め、祈ったのです。『天の神様、私は天の御父様と呼ぶこともできないものです。けれども、私はあなたの娘になりたいのです』と。

▲松本道子さん(1962)

 3日後には入院しなければならない体でしたが…毎日出かけて行って講義を受けました。…そして『先生、本当のことを言って下さい。偽物じゃないでしょう』と聞くと、『松本さん、…神様を科学的、論理的に証しして神様を教え、堕落論を通じて、真の清い私になったという人をたくさん造ったからといって、神様がお前、地獄に行けと言ったら、喜んで行こうじゃありませんか…』というのです。…その一言で、私の心はピシッと決まりました。」(松本道子『信仰は火と燃えて』より)

◇崔奉春宣教師の日記より
 「松本道子さんが原理講義を聞いて喜んでいる。一方、疑いもしている彼女は積極性のある良い女性である。神のために尽くすなら誰よりもやる人である。彼女が立ってくれれば、と心で祈る。彼女が原理を聞いて素晴らしさを知るが、またサタンの攻撃も強い。教会の牧師が初めはこの原理の素晴らしさを喜んだが、今は心変わり、サタンの方に立ち、彼女を悩ます。彼女が私に対する態度は誰よりも頼もしい。しかし、ときどき不信な質問をするので、さすがの私も義憤に一声を上げる。それでも彼女は堪えてくれることが何よりうれしく、彼女が真理を知ろうとする熱が何よりの私に対する慰めであり、涙が出る喜びである。…日本に来て本当に私という人間を天的立場において知ってくれたのは彼女が最初であり、私の最初の慰めの実である。彼女をして私の気持ちまでも変わり、本当に頼りにして出発する。早速、彼女は原理も中途であったけれど、増田と共に40日間、明治神宮で路傍伝道を全うした。よくやった。」

▲崔奉春宣教師(1961.7)

---

 次回は、「日本に真の御父母様を迎える準備時代⑦」をお届けします。


◆『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』を書籍(PDF版)でご覧になりたいかたはコチラ