2019.11.19 22:00
「幸せな結婚」を考える 11
第3章「愛」について考える
「好き」から「愛する」へ(2)
もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
第4弾は、『「幸せな結婚」を考える』を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
ナビゲーター:長岡 高史
具体的に「愛する」ことと「好き」の違いを見てみましょう。
まず「愛」は利他的です。利他とは「自分を犠牲にしても、相手の利益を図ること」をいいます。「愛」とは相手の幸せを願い、惜しみなく与えることです。そして与えたことをも忘れるのです。さらに、そこには損害も犠牲もありません。なぜなら相手のために与えること自体が喜びだからです。
そこには「自分が幸せになりたい、満たされたい」という思いはなく、存在するのは「ただ相手の幸せのため」という思いのみです。
反対に「好き」はどうでしょうか。好きは「そのものによって自分が満たされるかどうか」です。もちろん「好き」という感情自体を否定しているのではありません。結婚生活において「愛する」と「好き」は相関関係にあるのも事実です。好きだから愛も深まるし、愛しているからこそもっと好きになります。しかし、「好きだから愛する、一緒にいる」のレベルを超えることができないと、結婚生活は途端に難しくなります。