自叙伝書写 感動体験集
第6回 親族16人が書写をささげる

(千葉県在住 婦人)

 もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 第5弾は、「自叙伝書写 感動体験集」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

 4年前から同居していた主人の母が亡くなりました。主人は5人兄弟の4番目で、主人の両親は最初、長男夫婦と同居していました。母が認知症になり、長男の嫁が「両親の面倒をもう見ることはできない!」ということになり、母は長男の家を出ました。次男、三男、それぞれいろいろあって、最終的に母はわが家で暮らすようになりました。

 認知症の人は住む場所を変えると症状が悪化していくようで、わが家に来た頃には、母は大変な状況になっていました。1分前の事も忘れ、同じ言葉を繰り返し、ご飯を食べたことも忘れ、「まだ食べていない…」と言うような状態になっていました。
 同居してからは、一緒にお茶を飲んだり、書写をしたりしました。「お勉強しようか?」というと、うれしそうに準備をして待っていました。書写をした後、「おばあちゃん、上手だね」と話しかけると、「そうでもないよ、下手だよ」と言っていました。書写をする前に、お手本のみ言(文鮮明先生の言葉)の意味を話してあげると、いつも「いい言葉だねー」とうれしそうに言っていました。

 母は、幼い頃に両親を亡くし、小学校もろくに通えず30歳から奉公に出て、文字も独学で覚えたそうです。書くことは好きだったようです。母は書写をすることが本当に好きでした。
 兄弟夫婦がたまに来た時には、「これ上手でしょう?」と母が書いた書写を意識して見せていました。皆が来るたびにどんどん明るくなっていく母の姿を見て、お葬式も私たちがやりたいようにやっていいと言ってくれるようになりました。
 おかげさまで私の通う教会(世界平和家庭連合)で母の葬儀を行うことができました。親戚の中には、とてもいい葬式だったと言ってくれるかたもいました。

 その後、亡き母の生前中、書写をしていた写真をスライドショーで親族に見せました。そして、親族全員で書写をしてもらいました。「初めて書くので手が震える」とか、「うまく書けない」とか言いながら、皆楽しそうに全員が書写をしてくれました。

 数日後、書写を持って親戚を訪ねました。「教会がどんな所かと思ったけれど、家族的な感じだったねえ」と感想を言ってくれました。書写については「これ、ボケ防止にはいいかも…」と言いながら、娘はアトピーがひどいのでそれが治るように願いを込めて書くと言ってきました。先祖の話や霊界の話もたくさんできました。
 神様が書写を通じて母を明るく元気にしてくださり、それを通して親族を教会に呼び集めてくださったのだと思います。これからも文鮮明先生を親族に伝えていくことができるように頑張っていきたいと思います。