「幸せな結婚」を考える 67

第13章 愛が溢れる社会を目指して

③ 家庭は愛の学校~愛は世代を超える

ナビゲーター:長岡 高史

 世界平和統一家庭連合では、祖父母、父母、子女の三代が調和して暮らす家庭を築くことを目指しています。

 家庭の中で、祖父母は過去、父母は現在、子女は未来を代表します。父母(祖父母)を愛することによって、過去と現在が愛でつながります。それは先祖を愛することにつながり、すなわち、自分の命のルーツを愛することになります。

 子女を愛することは未来を愛することにつながります。100年後、200年後といった、自分は存在することのできない世界を、より良くしようと思う心は、そこに私が愛する子女や孫がいるからなのです。

 祖父母は霊界を教えてくれます。多くの場合、祖父母の寿命が先に尽きます。私が愛した祖父母が霊界にいるということは、愛によって霊界と地上がつながっていることを意味します。
 霊界にいる祖父母に思いをはせるという行為は、とても神聖なことです。目に見えない内なる世界を畏れ敬う心は、自身を謙遜にしてくれるのです。

 かつては祖父母・父母・子女の三世代で暮らす家庭が多くありましたが、現在は核家族化が進んでいます。三世代同居という形で共に住むことができれば理想ですが、たとえそれができない場合であっても、常に「共に過ごしている」という心のつながりは強く持ちたいものです。

 愛は縦横に広がり、そして次元をも超えます。このような素晴らしい愛が育まれる場所がまさに家庭なのです。