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幸せを引き寄せる 12
ご先祖への愛

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第7弾、『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』より)

第二章 人を愛する生活

ご先祖への愛

 私たちは誰しも、幸せを求めて生きています。では、どうしたら幸福になれるのでしょうか。

 もちろん、努力が大切なことは言うまでもありませんが、やはり、「幸せの応援団」がいるに越したことはありません。同じ努力するにしても、後押ししてくれる応援団が多ければ多いほど、幸福になる可能性が大きいのです。

 悩んだとき、親身になって相談に乗ってくれる人、困ったときに金銭面を含めて援助してくれる人、体調が悪化したときにすぐ駆けつけてくれる人など、協力援助してくれる人が多ければ、困難を乗り越えることができます。特に、「血は水よりも濃い」と言われるように、最後の頼りは、親戚縁者や身内です。

 ところで、私たちを手助けしてくれるのは、目に見える親族だけではありません。目に見えない親族もいるのです。それが、ご先祖様たちです。先祖の方々は見えない幸せ応援団なのです。先祖たちの協力援助が強ければ、幸せを引き寄せることができます。

 では、どうしたら、先祖の援助が受けられるのでしょうか?

 それは、先祖を愛することです。文鮮明先生も、「先祖を愛しなさい」(『愛天愛人愛国』、97ページ)と言われています。

 日本では、先祖を愛することを、先祖を供養するとも言います。とても熱心に先祖供養しています。お盆、お彼岸、命日などに、仏壇や墓に、おはぎ、果物などを供え、線香をたいて、読経します。とても先祖を大切にしているのです。

 しかし、お供えさえすればいいわけではありません。やはり、真心が大切です。

 ある奥さんはお盆の前日に大慌てで供え物セットを買いに行き、そのまま供えたそうです。プラスチックのケースに半額シールを貼ったままです。それを見て先祖はがっかりすることでしょう。だいいち、ケースのままでは、食べられないではありませんか。せっかく、遥(はる)かに遠い? あの世からはるばるやって来たのに、半額シールつきお供え物とは、嘆き落胆してしまいます。

 また、人によっては、先祖の好物ではなく、自分の好物を供える人もいます。ケーキのモンブラン、かぼちゃのプリン、これでは、供え物ではなく、食卓になってしまいます。先祖は子孫の真心を願っているのです。遠いところから来てくださった先祖の方々をおもてなしするのが、先祖を愛することなのです。

 文鮮明先生は、「先祖の解放は、子孫でなければする人がいません。……子孫が精誠を尽くして解放してあげなければならないのです。先祖は、子孫が助けてあげなければ行く道がありません」(『愛天愛人愛国』、95ページ)と言われています。

 では、「先祖を助ける」とは何をすることなのでしょうか。文鮮明先生は霊界の実相を熟知されている方です。人間には、肉体だけではなく、目に見えない霊魂があり、死とともに肉体から分離して霊界に行くのだと、言われます。

 その霊界は、大まかに三層に分かれています。天国と地獄、その間にある中間霊界です。天国は衣食住の労苦から解放された、愛と喜びの世界です。いわゆる極楽浄土です。地獄は飢餓と暴力と搾取の世界です。そして、中間霊界は、死んでからも、労働し続ける世界です。死んで、幸せなのは、天国だけなのです。

 果たして、あなたの先祖は、今、天国で幸せですか? もしそうなら、先祖は幸福応援団となるでしょう。でも、もし、生前よりも、苦しんでいたらどうでしょうか。

 それゆえ、文鮮明先生は、霊界で苦しんでいる先祖たちを地獄から解放して、天国に入れようとしているのです。強制労働所で一粒のご飯粒を争い合う修羅場を見てきた方なので、地獄を体験しているのです。地獄の苦しみを知っている方なのです。

 さらに、一日に餓死する四万人の人たちに救いの手を差し伸べる方なのです。その人類愛が霊界の先祖たちに及んでいるのです。

 先祖たちを地獄から天国に導くことを「先祖解怨」と言います。文鮮明先生が、「先祖を愛しなさい」と言うのは「先祖解怨」して、天国に入れてあげることなのです。

 「先祖解怨」を担当している方が、文鮮明先生の奥様のお母さんである、大母様です。「先祖解怨」する場所は、韓国の清平という有数の観光地にあります。風光明媚(めいび)な観光地です。先祖たちにとっては、まさに、救いのる、聖なる地なのです。先祖たちは子孫の「先祖解怨」によって、天国に入ることができるのです。大母様はこう言われています。

 「地上生活をしながら自分が過ちを犯したならば、霊人は苦痛のなかで永遠に生きていく運命に陥るようになります。霊人たちが、そのような環境の中で数千、数万年もの間、生きなければならないことを思えば、先祖たちの境遇がどれほど苦しく、切迫したものなのかが分かるでしょう。地獄にいる霊人たちは、自分たちの子孫たちが清平の役事を通して自分たちを解怨してくれることを、どれだけ切に願っているか分かりません」(2004年3月30日)(続く)

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 次回は、「祈願成就書」をお届けします。