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幸せを引き寄せる 3
あいさつ

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第7弾、『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』より)

第一章 天を愛する生活

あいさつ
 文鮮明先生は、「三代が一緒に暮らす家庭を勧めています」(自叙伝、222ページ)

 そして、祖父母を愛し、挨拶をすることが、幸福な家庭の生活内容だと言われます。

 「幸福な家庭の生活とは、どのようなものでしょうか。……朝起きれば、お父さんとお母さんも、おじいさんのところに行ってあいさつし、孫と孫娘もあいさつしなければなりません」(『愛天愛人愛国』、80、81ページ)

 どうやら、幸せを引き寄せる生活の秘訣は、お年寄りを大切にすることにあるようです。おじいさん、おばあさんは、人生経験が豊富なので、まさに人生の師なのです。

 ところで、年を取っているという意味では、一番のお年寄りは、神様なのです。百歳どころか、何千、何万年も前からずっといらっしゃる大年寄りなのです。

 年寄りを大切にすると幸運を引き寄せることができるとすれば、一番の年寄りである神様を大切におもてなしすれば、大きな幸運を引き寄せることができます。

 「年を取った人に良い食べ物を差し上げ、私は食べなくても、飢えてもよいと思えば、その家を神様が、一番年を取った神様が、一番年を取った師が、一番年を取った主人が祝福してくれるでしょう」(『愛天愛人愛国』、81ページ)

 年寄りを大切におもてなしするためには、日常生活で、挨拶を捧げなければなりません。心を込めた挨拶は、愛の実践といえるのです。人は誰でも愛する人に丁重に挨拶をし、愛がなくなれば、それこそ、愛想がなくなります。

 ある家に孫とおばあちゃんがいたとします。そこで、おばあちゃんを神様の立場に立ててみましょう。孫が朝起きて「父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃん、姉ちゃん、おはよう……」と言いました。でも、同居しているおばあちゃんには一言も挨拶しなかったとします。おばあちゃんは、とても寂しがるに違いありません。同じ家にいるのに、無視されたと感じるはずです。

 でも、孫が、よちよち歩いて、おばあちゃんの部屋に行き、「おばちゃん、おはよう」と挨拶したら、どうでしょうか。誰よりも早くです。

 おばあちゃんはとても喜びます。

 「かわいくて良い子だねえ。目に入れても痛くないよ」と抱きしめてくれるのでしょう。おばあちゃんの愛が注がれること、それが幸運になるのです。最初に挨拶を受けた人が一番に愛された人となるからです。

 それゆえ、文鮮明先生は、「朝起きれば、最初に神様に善なるあいさつをして、出発します」(『愛天愛人愛国』、46ページ)と言われるのです。

 さらに、文鮮明先生は、「夫婦が共に、その日の仕事を神様の前に報告して、行って仕事を始め、終えて帰ったときも、神様の前に報告してから御飯を食べるようになっています」(『愛天愛人愛国』、46ページ)と言われています。

 もし、孫が、おばあちゃんに黙って家を出て遊園地に遊びに行ってしまったらどうでしょうか。おばあちゃんは孫がいなくなったので、とても心配することでしょう。

 おばあちゃんを心配させることは、愛の配慮不足なのです。

 孫が、「おばあちゃん、近くの遊園地に行って遊んでくるよ」と言って家を出ていれば、おばあちゃんは安心するのです。

 たとえ、腰痛で一緒に行けなくても、心は一緒に遊園地にいるのです。それが、〝守り〟になるのです。

 それゆえ、家から仕事などで出るときには、神様に「どこどこに行って、何々をしてきます」と報告して出るのが良いのです。これが、幸せを引き寄せる挨拶になるのです。

 すると、神様も共にいらっしゃるのです。

 「買い物まで報告する必要ないでしょ」と言われる奥さんもいるかもしれません。それでも、報告したほうがいいのです。

 スーパーで、食品を買おうとしたら、店員が半額シールを張るかもしれません。まさに、神様体験です。神様に報告して家を出れば、私たちはいつでもどこでも、神様の愛を体験できるのです。

 家に帰ってきたら、最初に「神様、ありがとうございます」と挨拶を捧げるのです。おばあちゃんも最初に、孫から「おばあちゃんただいま。遊園地、とても楽しかったよ」と言われたら、とても喜ぶはずです。ですから、家に帰ってきて、すぐにテレビを見てはいけません。家に帰ることができたのは、神様が守ってくれた結果なのです。

 当たり前に家に帰ったのではなく、神様に守られて、何事もなく、帰らさせていただいたのです。

 そして、就寝前に、孫がおばあちゃんに、「おやすみなさい。おばあちゃんも一緒にやすんでね」と言ったら、おばあちゃんはとてもうれしいでしょう。

 神様は、夜でも休むことなく働かれますが、「一緒におやすみください」と言われると、なんだか、うれしくなるはずです。

 「私は休むけれど、あんたは神様なんだから、寝ないで働いてください」などと言われたら、きっと心が痛むに違いありません。

 休む前にするべき、とても大切なことがあります。それが一日の反省です。

 文鮮明先生は、「寝床についても、報告する心で、きょうはきのうより良かったのか、悪かったのか反省するのです」(『愛天愛人愛国』、46ページ)と言われています。

 神様は一日の目標をきちんと立て、夜には、その計画どおりにできたかを反省して、前進することを願われているのです。反省なくして成長はありません。

 人生で一番大切なのは、きょうという時間です。そのため、朝、神様に挨拶とともに、目標と計画を誓って出発し、就寝前に、反省して休むのです。そして、明日という新しい人生の備えをするのです。(続く)

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 次回は、「訓読、書写」をお届けします。