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愛と人生の道しるべ 39
人間は人との関わりの中で幸福になる

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第10章 愛は宇宙からのミラクルパワー

人間は人との関わりの中で幸福になる
 人は成長するにつれて個人、家庭、社会と、その生活範囲を広げていきます。社会生活は、自分の個性を生かしながら他のために愛を実践する場であると言えます。家庭生活の中で、自分の心の中に愛情を育てていない人は、社会生活において人間関係がうまくいきません。

 社会人として仕事ができるかどうかは、結局のところ、人間関係をどれだけ円滑にできるかにかかっています。自己主張が強かったり、人間不信が強い人は、仕事もうまくいきません。

 孤独が好きな人など、本来は存在しないでしょう。人間は、その字のとおり、人の間、人間関係の中でしか幸福になれない存在なのです。

 人と仲良くしたいと思いながらも、なかなか思うようにいかず、自分の殻の中に閉じこもるようになっているというのが、孤独な人の姿ではないでしょうか。

 一度や二度、恥をかいたり失敗することを恐れずに、誰もが持っている愛情と善意を信じて、相手の懐に飛び込んでみましょう。まず自分の殻を捨てて、相手の前に立ってみると、意外にスムーズに話ができるものです。苦手なタイプだと思う人でも、幼かった頃の故郷の思い出を聞いてみたりすると、それをきっかけにして仲が良くなることもあります。

 誰もが良い話し相手を求めています。大切な人が何人もいることが、人生のかけがえのない宝となるのです。

 一旦良い人間関係ができると、心の中に喜びや思いやりの気持ちが溢れんばかりに湧き上がってきます。

 愛は、人間がこの地球上で仲良く暮らそうとするとき、癖の多い人間たちの潤滑油として、宇宙のどこかから注がれてくるミラクルパワーです。幸福な人生を過ごす人は、例外なくこのパワーを自分自身の内に取り入れています。宇宙の大生命と呼んだり、キリスト教で神と呼ぶこの力は、人のために尽くそうという思いを持った人の心に注がれ、涸(か)れることがありません。

 夫婦が手をつなぎ、心を合わせて祈る時、大きく温かい愛が二人を包み、その喜びが子供たちに伝わり、平和な家庭が築き上げられていきます。こうした家庭が増えることによって、平和で強い国ができ上がっていきます。

 皆さんにもこの素晴らしい宇宙の力、永遠の愛を知っていただきたいと思います。そして、その愛の力によって自分の心をつくり変え、幸福に満ち溢れた人生を送っていただきたいと願っています。(続く)

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 次回は、「神様が祝福する結婚」をお届けします。


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