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愛と人生の道しるべ 33
母親に甘えられなかった場合

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第9章 愛の力を家庭から社会へ

母親に甘えられなかった場合
 家庭の中で母親が母親らしくない場合、例えば父親が弱すぎて、そのため母親が一家の主人のようだったり、性格が潔癖すぎたりして子供が甘えることができなかった場合などには、寂しさから非行やノイローゼなどの問題が生じやすくなります。

 本人の意志力が強い時には、母親への愛の恨みや反発が他人への暴力や非行となりますが、意志力が弱い時には、自分の内にこもるようになり、心がその緊張に耐えられなくなり、ノイローゼなどになるのです。

 母親に虐げられて小さくなっている父親を見ている息子は、父親をばかにしながらも同じ男性としての無念の思いを受け継ぐようになり、母親への反発は相当なものとなります。

 いずれにせよ、一人の人間の人格は、両親から善きにつけ悪しきにつけ、大きな影響を受けており、親が苦しみ悩んだ課題をほぼ同じように歩んでいるのではないでしょうか。

 親が人間関係に難しい人の場合、子供も人間関係で悩み、浮気や男女問題があると、同じように結婚生活がうまくいきません。また、金銭にルーズな親だと、子供も金銭問題で悩むようになるのです。

 きりっとして節目のある人は、父親の良い影響を受けている人であり、温かい思いやりのある人は、母親の良い影響を受けている人と言えるでしょう。(続く)

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 次回は、「大切な祖父母、両親、兄弟との情関係」をお届けします。


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