「幸せな結婚」を考える 47

第10章 結婚にまつわる三つの勘違い

運命の相手と出会えない?①

ナビゲーター:長岡 高史

 2008年、「婚活」という言葉が世に出て以来、結婚に対する意識が変わりました。それまでは、何となく公にすることがはばかられていた「結婚活動」が市民権を得たのです。

 婚活を後押しすべく、現代、さまざまな出会いの方法が存在します。
 「マッチングサイト」「お見合いパーティー」「結婚相談所」、さらには地域おこしも兼ねて、1000人を超える人数が出会いを求めて町に集まる、「街コン」などもあります。

 昔の出会いは、「恋愛」か「お見合い」の二択しかなかったので、それに比べたら出会いの機会に溢れている現代は、結婚相手探しには最高です。

 そのような中で「理想の相手になかなか出会えない」という人々も少なくないといいます。出会いたいのに出会えず、徐々にやる気がなくなってしまうことを「婚活疲れ」というそうです。「婚活疲れ」の人々は決まってこのように言います。
 「理想の人と出会うのって大変だ。なかなか見つからない・・・・・・」。

 確かに結婚相手はただの人間関係ではなく、生涯を添い遂げるパートナーです。簡単に出会えるものではありません。
 「相手探しは大変だ・・・・・・」。
 それは否定できない事実でしょう。しかし、その前に気付くべき内容があります。

 それは「相手に出会う」ことが大変なのではなく「本当の自分に出会う」ことが大変だということです。

(続く)