自叙伝書写 感動体験集

第42回 嫁姑の書写で長男が復活、父が祝福を受ける
(兵庫県姫路市、女性)

 わが家には中3の長男がいます。小学校の高学年になった頃から学校に遅れて行ったり、休みがちになりました。それが中学に入ってからひどくなり、朝全く起きられなくなってしまいました。よもやうちの子に限ってという思いでいっぱいで、どうしていいのか分からず、わらにでもすがるような気持ちでした。正直なところ、高校進学も諦めていました。

 そんな時、教会(世界平和統一家庭連合)の書写担当のかたから、「姑(しゅうとめ)さんと二代で書写祈願すると、ご長男が守られるようになるでしょう」とアドバイスを受け、姑さんに長男の事を一緒に祈ってもらいながら書写をしました。

 すると、どうでしょう! 長男は学校に朝から行くようになり、勉強に対しても目標を持って前向きに頑張るようになりました。

 その姿を祈る思いで見つめている中で、私の父の事が気になるようになりました。子供の頃から、父には暴力を振るったり、暴言を吐く姿を見せられてきました。そのことに対して、教会の責任者のかたからは、「お父さんを許してあげることが子供を守っていくことにもなる」というアドバイスを頂きました。
 今まで父に対して拒否し続けていた私でしたが、書写祈願をする中で、父の祝福(家庭連合が推進する祝福結婚)もなんとかしなければならないと考えることができるようになりました。

 数日後、祝福のために香川の実家に向かいました。今は施設にいる父ですが、その姿があまりにも弱々しく見え、子供の頃から記憶している恐ろしい父の姿はそこにはありませんでした。
 「父を許してあげなければならない」と、初めて心から思えるようになりました。その日、父に聖酒を飲んでもらい祝祷をすること(「祝福」の一連の行事)ができました。そのことを通して、私と父のわだかまりが消えていったような感じがしました。
 祝祷を終えた二日後、長男は推薦で高校受験に合格することができました。

 書写をする中で、私自身の心が変化したことがあまりにも大きく、感謝の気持ちでいっぱいです。自分の心の中にある恨みや悲しみ、わだかまりを消して、心の在り方が変われば全ての問題が解かれていくのだと感じています。