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「幸せな結婚」を考える 24

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

4章 愛の成長

父母の愛は無条件の愛
 第4章の最後は「父母の愛」についてです。

 人は結婚をすると夫婦になり、そして子女を授かれば父母になります。
 今まで説明してきた四つの愛の中で、最も崇高な愛がこの「父母の愛」だと言うことができます。

 親が子供を愛するのは、「子供がかわいいから」「優秀だから」「言うことを聞くから」ではありません。

 親は子女の存在、それ自体をただ愛するのです。それは与えてもなお与えたくて、与えたことすら覚えていない無条件の愛であり、自己犠牲的な愛です。

 結婚生活は、そのほとんどの期間を親として子女と共に過ごすことになります。その中で子女を無条件に愛し、子女と共に成長していくのが理想の親の姿です。

 さて、愛の成長というテーマで「子女の愛」「兄弟姉妹の愛」「夫婦の愛」「父母の愛」の四つを説明いたしました。
 そして、結婚とは夫婦の愛を交わし合うことであり、そのためには「子女の愛」「兄弟姉妹の愛」が健全に育まれた土台が必要だということもお伝えいたしました。

 幸せな結婚に必要なのは「人格の成長」です。それは心の成熟であり、愛を成長させることなのです。