2025.03.16 22:00
『平和の母』から学ぶ13の人生の道しるべ 5
浅川 勇男
“その時”が迫っています。大切なのは、真のお母様と一つになること。
「平和の母」シリーズは、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』(光言社・刊)に学ぶシリーズです。
第2弾は「『平和の母』から学ぶ13の人生の道しるべ」をお届けします。
万物は神様が私たちに下さった貴いプレゼント
幸福を享受(きょうじゅ)する秘訣(ひけつ)は、食前に言う「いただきます」の心を深めることです。感謝の心です。
何に感謝するのでしょう?
まず父母の愛に感謝します。しかしそれだけでは大きな幸運を引き寄せることはできません。肝心な感謝を二つ忘れているからです。
確かに、父母の苦労の結実である「お金」がなければ、食事はできません。しかし私たちは、お金を食べて生きているわけではありません。
お米、魚、牛肉、卵を調理したものを食べて生きているのです。食材たちが自分の命をささげたので私たちは生かされているのです。
例えば、牛は本来、わが子に与えるお乳を人間に与えています。自分の肉体を丸ごと人間にささげています。その皮はベルトやハンドバッグになります。だからといって、不平不満を言わず、粛然として受け入れています。
また、鶏は自分の卵を人間にささげています。彼らは自分の命をささげて、人間の食生活を支えているのです。
もし友人が、私のために命をささげてくれたら、一生感謝するでしょう。同じように食材たちに「あなたの命をいただきます」と感謝するのです。そして、牛や鶏を創造してプレゼントしてくださった天の父母なる神様に感謝するのです。
神様は人間が生きていくために命をささげることを天命とした万物を与えたのです。だから最初に食材をプレゼントしてくださった天の父母様(神様)に感謝し、次に、命をささげた食材たちに感謝して「いただきます」なのです。
では、万物の命をいただいた私たちは何をすべきなのでしょうか?
万物が私のために生きているように、私も誰かのために生きるのです。もし、「自分はもう十分満ち足りている」と感じたなら、ふと気付いた誰かのために万物を与えるべきです。なぜなら、神様は私を通してその人に与えたいからです。
神様の嫌う言葉が「格差」です。天の父母様が子女たちに「格差」をもたらそうとするわけがありません。天の父母様はどの子女にも過不足のない豊かな生活をさせてあげたいのです。
その愛をすでに水は実践しています。底がへこんだ所を見つけたら、水はそこに流れ込んで水平にします。真の愛の自動制御作用で平準化させるのです。水のように、困った人に万物をためらいなく与えてこそ、愛の豊かさを得て、真の幸福を享受できるのです。
人類の豊かな生活を願う平和の母、韓鶴子夫人は言われます。
「万物は、神様が私たちに下さった貴いプレゼントです。…豊かになった後は、自分よりも恵まれない人に技術を教え、相手も豊かに暮らせるようにしなければなりません。これが真の経済の平準化です」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』208ページ)