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青年の希望 12

 あの『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』が、30年の時を超えてBlessed Lifeに掲載されることになりました。
 「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
 若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)


(光言社・刊『文鮮明師御夫妻メッセージ集 青年の希望』〈1995年11月10日初版発行〉より)

青年は最高の理想を切望する

 それゆえ、青年は理想を探し求めます。
 それは低い理想ですか、高い理想ですか。高い理想でしょう。どのくらいの高さでしょうか。どこまでも神を愛し、いかに高価なものでも踏み越えていけるほどに高い理想をもたなければなりません。
 それゆえ、人類歴史を通じて、ずーっと高い理想を求めてきました。今も、死に物狂いでそれに立ち向かっています。

 そこで、理想は高くなければなりません。天国を貫くほどに、すべてを解放できるものでなければなりません。人類だけでなく、神をも解放するものでなければならないのです。
 理想というものは、高過ぎるということがあるでしょうか。もし神が、人類にその理想が達成されたのを見なければ、神御自身も解放されないのです。神が束縛されている理由が、正にここにあるのです。

 だれかが良心に反した悪いことをするのを見る時、私たちは行ってその人に対し「あなたは良心をもっているのですか」と問いただします。
 彼はその時、「永遠なるものの原理」がここにあることを実感するでしょう。それは、神と共になさなければなりません。

 良心には、その原因となるものがあります。それが、神です。その願うところは、永遠不変なる理想の実現なのです。
 私たちの良心はその一点に向かって進んでいます。

 完全なる花がある時、すべての人はそれを自分のものにしたいと願います。すべての人は、比較能力をもっています。人間は自分を何に例えたいと願うでしょう。それは自分以外の人間ではありません。
 なぜなら、私たちは変化するものを欲しないからです。無限なる、永遠なるものを欲し、決して変わることのないものを欲するのです。理想とは、そういうものでしょう。

 最高の理想に立って、皆さんが神を迎えにいく時、神はすぐに現れてくださることでしょう。
 考えてみてください。私たちの精神が最高の理想基準に立つ時、肉身は自動的に制御されます。私たちの良心が笑う時、私たちの肉身もまた一緒に笑うのです。
 皆さんはかつて、そのような人に会ったことがありますか。

 イエス様は、「わたしは父におり、父はわたしにおられる」(ヨハネ14・10)と言っています。
 生まれつき私たちは、神と関係をもつことのできる、あらゆる要素をもっています。宗教によってのみ、皆さんの肉体を否定することができ、精神が要求する次元に、確信をもって進むことができるのです。

(続く)

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 次回は、「神と世界のために生きるをお届けします。