「幸せな結婚」を考える 40

第8章 より良い関係を築くために知ってほしいこと

愛を正しく伝えるために(3)

ナビゲーター:長岡 高史

③贈り物
 「物を贈る」という行為は非常に奥が深く、また愛をストレートに伝える良質な手段でもあります。それは、「贈り物」というのは「あなたのことを気に留めている」という思いの象徴だからです。
 「贈り物」が一次言語の人にとっては、品物自体の価値はさほど重要ではありません。自分に物を贈ってくれるに至ったプロセスを思い、そこに愛を感じるのです。
 
④サービス行為
 サービス行為とは、配偶者があなたにやってほしいと願うことを実際にしてあげることです。
 料理を作る、洗濯をする、掃除機をかける、ごみを出すなど、私たちの日常には多くの「やるべきこと」が溢れています。これらのことは全て、思考、計画、時間、努力を要する行為ですが、これらのことを、配偶者を思い積極的な態度で行えば、見事に愛を表現することができます。

⑤身体的なタッチ(スキンシップ)
 「抱きしめる」「頬を合わせる」「キスをする」などのスキンシップも、感情的な愛を表現する一つの言語です。赤ちゃんの健全な成長には、親とのスキンシップがとても重要であり、それがない場合、発育に影響が出るということは数多くの調査で証明されています。
 「身体的なタッチ」を愛の一次言語として持つ人は、配偶者の体に触れること、もしくは自分の体に配偶者が触れてくれることで愛を感じます。反対に、触れられなくなったら「愛されていない」と感じてしまうのです。

 3回に渡ってゲーリー・チャップマン博士が唱える「五つの愛の言語」を紹介してきました。夫婦がお互いの愛の言語を正しく知ることができれば、多くの夫婦のすれ違いは減ることでしょう。

 さあ、あなたの愛の一次言語は何ですか? 配偶者の愛の一次言語は何ですか? 推測で終わらせるのではなく、実際に二人で確認し合うことをお勧めします。
 あなたの愛を100パーセント配偶者に伝えるために、ぜひ実践してみてください。