2018.11.01 22:00
文鮮明師自叙伝に学ぶ~心の書写 22
世界平和は飢餓問題の解決から始まる
アプリで読む光言社書籍シリーズ第3弾、『文鮮明師自叙伝に学ぶ~心の書写』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。
浅川 勇男・著
【第六章】全世界の人類がすべて自分の兄弟
世界平和は飢餓問題の解決から始まる
世界人類の中には悲惨な生活をしている人々がいることがわかりました。しかし、日本では、食べ物が豊富で、そのため偏食、過食で、苦しむ人がいます。しかも、まだ食べられる食材が捨てられています。日本全体で一年間に捨てられる食品は、東京ドーム約80杯分、1900万トンに及ぶそうです。この食品で世界の7000万人が一年間食べていけるというのです。(2011年3月、読売新聞)
文鮮明先生は飢餓問題こそ世界が解決しなければならない緊急課題だと言われます。
「全世界を巡回して感じる最も差し迫った危険は食糧問題です。食糧問題こそ一時も先延ばしできない問題です。今も私たちが生きている世界では、一日だけで四万人が飢えて死んでいっているのです。自分のことではない、自分の子供のことではないと知らないふりをしていてはいけません」(自叙伝、317ページ)
「大切なことは隣人に対する関心です。自分がおなかいっぱいご飯を食べるとき、誰かおなかを空(す)かせている人がいないか見渡すことのできる心を持つことが肝要です。人類が飢餓問題を解決しなければ、この世界に本当の平和はありません。すぐ横にいる人が空腹で死んでいくのに、それをそのままにして平和を語るのはあり得ないことです」(同、323ページ)
「全世界の飢えて死んでいく人たちは私たち全員の責任です。ですから、私たちが出ていって彼らを救わなければなりません。明確な責任感を持って、彼らを食べさせ、助けなければなりません。裕福な人は少し低い所に下りていき、貧しい人は少し上げてあげ、すべての人が等しく豊かに暮らす世界をつくらなければならないのです」(同、326ページ)
文鮮明先生は15歳の時、イエス・キリストと出会い、「苦しんでいる人類を救い、神様を喜ぶようにしてあげなさい」という天命を受けました。人類の苦しみの中で、飢餓こそ最も大きな苦しみといえます。
文家の家風は、「飢えた人が訪ねてくれば、自分の食膳を差し出す」というものでした。そのような家庭で育った文鮮明先生は、「私には、おなかを空かした人たちに御飯を食べさせる仕事が他のどんなことよりも貴く重要です」(同、22ページ)と語られています。幼少の頃は、家を訪ねる空腹の人たちに食を施すことが生きがいでしたが、現在は全世界の飢餓に苦しむ人々を救うことに全力を投入されているのです。海と魚に着目されたのはそのためです。
「世界で捕獲する魚の二〇パーセント以上がそのまま捨てられています。私はそのようなことを見るたびに、アフリカで飢え死にする人たちが思い浮かび、胸が痛みます。魚は牛肉と比較にならないほど高たんぱく質です。そのようなものをかまぼこやソーセージにしてアフリカに持っていけば、どれほどよいでしょうか」(自叙伝、318ページ)
それで、アフリカの人々に分配するために、魚の肉を粉にしたフィッシュパウダーも開発されているのです。文鮮明先生の世界的活動の大きな目的は、飢餓問題の解決と言っても過言ではありません。(続く)
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次回は、第六章の「節約して世界人類を救いましょう」をお届けします。