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「幸せな結婚」を考える 5

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

2章 新しい結婚観

結婚の誤解?
 普通、幸せな結婚を考えるとき、多くの人はこのように考えます。
 「良い相手と出会うことができたら!」

 男性であれば、美人で優しくて愛嬌(あいきょう)のある女性。女性であれば、収入が多くてユーモアもある気の利く男性。そういう人と運命的に出会って結婚し、円満な家庭を築く…。
 そのような結婚は確かに「幸せ」だといえるかもしれません。

 しかし、この考えでは本当の幸せをつかむことはできません。なぜなら、自分が幸せになるための「鍵」を他の誰かが握っているという受け身の発想だからです。

 例えば、すてきな人と出会い結婚したとします。しかし、「相手に幸せにしてほしい」という受け身の発想から抜けられないままであれば、結婚相手が自分の描く理想の姿から変わってしまった瞬間、幸せは遠のいてしまいます。
 さらには、たとえその人が変わらなくても、自分の理想が変わることも十分あり得ます。

 相手や環境に自分の幸せを託す人生を生きている限り、「本当の幸せ」はつかむことができないのだ、ということです。