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新米ママのありのまま 38
嫉妬心よりも弟のお世話をしたい「小さなお姉ちゃん」

(APTF『真の家庭』279号[2022年1月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 新年を迎え、静かなお正月を過ごしたいところですが、我が家は相変わらず子供達の元気な声が響き渡り、今年もにぎやかな1年になりそうです。

 3人目の男の子はもう離乳食が始まる月齢になりました。お姉ちゃん達は、弟と一緒に食卓で食べられることが嬉しいようで、今まで以上にお世話をしたがります。

 4歳の長女も、1歳の次女も、お姉ちゃんとして弟を可愛がってくれています。弟が泣いていたら、長女は「泣かないで」と声をかけ、次女はママの真似をして、トントンしてくれたり、おしゃぶりをくわえさせたりします。次女は真似をしたがる時期なので、長女がお姉ちゃんらしく弟に接しているのを見て、同じように真似をしているんだろうなと思っていました。ところが、お姉ちゃんがいないところでも弟に構ったり、ミルクをあげたがったり、舌足らずな言葉で話しかけたり、お姉ちゃんとしての自覚があるような様子が見られました。

 私も弟とは年子で、今の次女と同じくらいの時の動画で、絵本で弟を叩いたり、上にのしかかったりして泣かせている様子が映っていたのを覚えています。おそらく嫉妬していたのだろうと思うのですが、次女は弟を邪魔者扱いすることなく、お姉ちゃんとしてお世話をしたがるので、ママ以外にもじいじやばあばに甘えられているからだろうなと、愛に満たされているのを感じます。ただ、ママしか家にいない時は、ママが座って弟を抱っこしていると、無理やり膝に乗ってきたり、立って抱っこしていたら「だっこー!」とせがんできたり、嫉妬心も多少はあるんだなあと思いながらなるべく寂しい思いをさせないよう心がけています。

 子供にとって一番愛情を感じることはスキンシップだと思い、くすぐったり、ハグをしたり、ダンスをしたり、絵本を読んだり、家事、育児、仕事と忙(せわ)しない合間を縫って、子供と一緒に過ごす時間を持つよう意識するようになりました。そうすると1日があっという間で、私は今日何をした?と思うほど、仕事を含め自分のことが何もできていない日が増えました。何もできていないことで焦りを感じますが、自分のことに追われて子供との時間をあまり持てていなかった時に比べると、焦ってイライラすることはなく、心は穏やかで落ち着いて1日を終えられるようになりました。子供もたくさん遊んでいるので早く寝てくれるようになり、夜の静かな時間も堪能できています。

 あと3年もすれば日中は全員幼稚園、小学校で家にいないので自分のことに集中できます。子供達と1日中触れあえる時間は今だけなので、きちんとコミュニケーションを取って親子の情を深めていくことを今年の目標にしてまた1年間頑張ろうと思います。

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 次回は、「怒られて涙を流す長女に謝り、猛省するパパ」をお届けします。

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