2024.07.11 17:00
制作の舞台裏から 68
日韓をつなぐ平和の道
2016年11月14日、佐賀県唐津市にある「日韓トンネル」の建設現場。
その日は早朝から激しい雨が降り続き、肌寒かった。
筆者は映像の撮影チームとして派遣されていた。韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が建設現場を初めて訪問されるので、その記録を残すためである。
韓総裁の到着を心待ちにし、雨が上がってくれることを祈りながら撮影の準備を進めた。
午前10時12分、ついに待ちに待った韓総裁が到着された。
拍手と歓声の中、韓総裁が初めて「日韓トンネル」の建設現場に足を踏み入れられた。感慨深いものがあった。
唐津での調査斜坑起工式は1986年10月1日に行われている。その起工式からちょうど30年を経て、韓総裁の訪問が実現したことになる。
初めに、事務所内で韓総裁に日韓トンネルに関する説明が行われた。
その中で、日韓トンネルのプロモーション映像をご覧いただいた。
この作品は筆者が制作したもので、韓総裁にお見せするために、ナレーションを韓国語に吹き替えて制作した映像である。
事務所内での説明が終わり、式典会場に韓総裁が出てこられる時には、驚くべきことに雨はすっかり上がり、寒さも和らいでいた。
そして展望台に上がられる頃には、雲が消え、壱岐・対馬までうっすらと見えるようになっていた。
韓総裁の運勢はまさに天の父母様(神様)のご加護により、幸運に恵まれている証しであると実感した。
カートに乗って調査斜坑の最先端部(切羽)まで視察された際、韓総裁がいろいろ質問された。興味を持ってくださってうれしかった。
聖和された文鮮明(ムン・ソンミョン)師(真のお父様)も、一緒にいらっしゃるような気がした。
韓総裁は祝祷で、韓日一体化を熱望された。
その韓総裁の熱い心情は、世界平和と日韓トンネルの早期実現に向けて大きな弾みとなり、現場を支えるスタッフたちに大きな希望を与えてくださった。
ところで、筆者は長年(約38年間)にわたり、日韓トンネルの映像制作に関わってきたが、その日韓トンネルとの不思議な縁を感じている。
筆者の故郷は古代から大陸との関係が深く、渡来人がやって来た痕跡が数多く残る土地でもある。つまり先祖は渡来人だった可能性が高いということだ。
そのためかは分からないが、昔を振り返りながら、日韓トンネルを中心に、日本の将来、世界の平和について考えてみると、興奮が高まり、ワクワクが止まらない!
大陸へと私の心を引き寄せる魅力を感じるのだ。血がざわめくのは、やはり私の先祖は渡来人だったのだろうか。
映像を通じて日韓トンネルプロジェクトを伝えることは、先祖の期待に応える一歩となるだろう。
これからも全力を尽くしたい。
(K)
番組のご視聴はこちらから(ログインが必要です)。
◆「U-ONEニュース 2016年11月18日号」
◆「国境を超える日韓トンネルプロジェクト」(17分)
「中和新聞 オンライン」でも当時の様子についてお読みいただけます。
◆「韓鶴子総裁 日韓トンネルの現場を視察」