2024.07.10 22:00
自叙伝書写 感動体験集
第55回 書写、そして「ゆるやかトレーニング」でがんを克服
「自叙伝書写 感動体験集」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
初出は2018年に配信されたものです。
知り合いからの誘いがきっかけで、私は書写会に参加するようになりました。私にとって書写の言葉は、いつも心に感動を与えてくれました。本当にすごい言葉です。そして「ゆるやかトレーニング」に参加して「統一原理」を学び始めました。
仕事もしていたので、1週間に1回のゆるやかペースの講座はとても参加しやすく、毎回欠かさず喜んで参加していました。講座の中で本当に多くのことを学び、気付かされました。
生きることの意味、死とは何か、人生の目的とは何か、そして自分の存在価値の貴さを知ることができました。今まで考えたこともないような内容でしたが、私の心深くに染み入るように内容が入っていきました。
自分は一人ではなく、父母なる神様によって生かされ、深く愛されていることを感じました。
そんなある日、思ってもいなかった試練が与えられました。約5カ月間の講座が終わりに差しかかった頃のことです。病院の検査で「がん」であることが分かったのです。とてもショックでした。
「なぜ私だけがこんな目に遭わなければならないのか。私は悪いことなどしていないのに」と、恨む思いが止めどなく湧いてきました。絶望の思いと、恨みたくなる思いで、どれほど涙を流したか分かりません。何度かスタッフのかたから電話をもらいましたが、とても講座に参加できる精神状態ではありませんでした。
しかし今にして思えば、全て神様の導きの中にあったことを実感します。「ゆるやかトレーニング」で学んだ5カ月間で、私の考え方、人生観、価値観は本当に変化しました。
がんの宣告を受けて、「なぜ自分だけ!」という恨みの思いにもなりましたが、時間の経過とともに「この試練は、何か意味があって神様が私に与えたものではないか。神様が知らせてくれたんだ」という思いが湧いてきました。
これまで、自分の好きな生き方をして、食べたいものを食べ、お酒もたくさん飲んで生活してきた私でしたが、神様から「新しい人生を生きなさい!」と言われたようでした。
がんを患って初めて「死」ということに向き合う中で、命の大切さ、生きることの意味を真剣に考えさせられました。生きる意味を教えてくれた「統一原理」の素晴らしさをいっそう強く感じました。その後、私は神様が共にあることを信じ、希望を失わず治療に向かいました。回りのたくさんのかたの手助けと深い祈りもありました。
手術は成功して、がんの宣告からちょうど1カ月くらいで、元気に退院することができました。本当に感謝でした。自分は世界一の幸せ者だと思いました。リンパにも転移しておらず、今は2カ月に1回の通院で大丈夫となりました。
現在、私はこの病気になったことに感謝しています。そして統一原理を学んだこと、この内容を知ることができたことが本当にうれしいのです。もし知らずに生きていたら、人生の本当の価値が分からないままだったと思います。
おかげで私は死の恐怖を克服して、病気を乗り越えることができました。もし統一原理を学んでいなければ、自分はどうなっていたか分かりません。新しい命と、新しい人生を頂いた気がします。
そして、統一原理の「ために生きる」という言葉は、本当にすごい言葉です! 以前であれば、「人のために生きるなんて! 冗談じゃない! これだけ頑張っているのだから私のためにやってよ」と言っていたかもしれません。
今は神様が新しい命と元気な体をくれたので、他のために生きたいのです。
今は一人でなく神様が共にいてくれて、勇気を頂き、生かされていると感じます。
現在「ゆるやかトレーニング」を再開し、仕事にも復帰して忙しく働いています。あるかたにも「病気をした以前よりも、まるで生まれ変わったように生き生きとしている」と言われます。
皆さんも、心の書写をして、統一原理を学んでみませんか。そしてぜひ、新しい人生を出発してください!