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シリーズ聖歌

 世界平和統一家庭連合の「聖歌」を、第一部1番から順にご紹介してまいります。

 今回は、聖歌の第一部14番「苦難のイエス」をお届けします。

 19563月のある日でした。当時、梨花(イファ)女子大の音楽講師をしていた梁允永(ヤン・ユニョン)女史に、早朝の家庭礼拝の際、急に深い霊的現象が現れ始めました。梁女史は長い間、朝と夕にお祈りする生活を続けていたので、特に霊的な雰囲気が高まっていたのでしょう。
 まるで映画のスクリーンを見るように、イエスがゲッセマネの園で祈られる場面からゴルゴタの丘の十字架にかけられるまでの情景が、一つひとつはっきりと現れて見えたのだそうです。

 そのうちイエスと十字架全体が力強く回り始め、次第に美しい光の白玉に変わっていき、輝きながらパッと止まりました。この黙示の間、梁女史の口からは幾度も、「ゲッセマネ園のイエスを見よや…」という、この歌の第一行が流れ続けたのです。

 そのような状態が続く中、ある青年が急いで真のお父様(文鮮明〈ムン・ソンミョン〉先生)の所へ駆け付け、「このような状態ですが、どうしたらいいでしょうか」と報告したのです。お父様は、すぐ霊能者を遣わして、その霊的な行動をやめるように指示されました。

 こうしてその場の現象は鎮まったのですが、梁女史の目には、いつまでもイエスの苦難の場面が焼きついて離れず、耳には自分の口をついて歌われた言葉と曲調がはっきりと聞こえてくるのです。寝ても覚めてもそうでした。そのような深い霊的な雰囲気が継続する中で、道を歩きながらでも、そのメロディーを中心にして創作しながら譜に書き留めたのです。それを20日間続けて、この歌は完成しました。

 約1カ月後(1956417日)、復活節礼拝のため、ソウル郊外に集まった時、「梁允永、歌を歌いなさい」とお父様から言われ、初めてその場で歌いました。聞く者も、歌う者も涙したのです。その後、復活祭には毎年歌うようになった由緒ある歌です。

(参照:『聖歌のめぐみ』)


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