https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4223

シリーズ聖歌

 世界平和統一家庭連合の「聖歌」を、第一部1番から順にご紹介してまいります。

 今回は、聖歌の第一部6番「悩める心に」をお届けします。

 真のお父様(文鮮明〈ムン・ソンミョン〉先生)は、1951年の夏までにポムネッコル(釜山〈プサン〉市)に土と石を混ぜて小屋をつくられ、531月まで住まわれました。ここで「原理原本」を書かれました。

 聖歌6番「悩める心に」は、この小屋でお父様が作られたものです。

▲ポムネッコルの土壁の小屋

 その当時、お父様が手帳に書いておかれた他のものと共に、金元弼(キム・ウォンピル)先生が見つけて写しておいたそうです。後に教会創立直後、公開されて作曲がなされたのです。したがって、小屋をつくられてすぐ後の作品(1951年秋)と推察されますが、確実な日にちは伝えられていません。

 この聖歌について、「その当時(1951年)、サタン的勢力の挑戦を受け、大変複雑な心境であられたのだろう、徹底して弱い罪人の立場から、救援を受けていく聖徒たちの心情をとても切実に表現された。このように真摯で赤裸々な聖歌は、少なくとも先生の作品の中ではほかにない」と柳光烈(ユ・グァンヨル)先生が記しています。

 お父様が作られた他の聖歌はすべて、明るく感動的であり、望みがあふれているという共通性があります。そういう点から、この聖歌はとても特別で、まれなものであり、聖徒たちが抱く信仰的心情がよく表されていて、すべての人の心と信仰生活に大きな力を与え、道しるべとなってくれるのです。

 この聖歌の原題は、「暗闇(くらやみ)に囲まれた勢力」とつけられています。定かに見えないけれども、恐るべき不気味さで迫る、闇におおわれた力。

 「一番恐ろしいもの。それは目に見える実体的なサタンより、じんじんと霧のように迫ってくる霊的圧迫だ」と、お父様が36家庭の先生に語られたことがあるそうです。この歌の題は、まさにこのような闇の力——命と存在そのものまで根こそぎのみ込んでしまうような力を表現しているのではないでしょうか。

 7番まである長い歌詞の中で、罪人の苦しみも殉教史に耐えたクリスチャンの恨(ハン)も、みなお父様が解放してくださっていることを感じます。傷つき倒れながらも、ついに新郎と新婦が出会う6番の歌詞は、切々と私たちの胸を打ちます。

 ポムネッコルの土の小屋でこの詩を書きながら、お父様こそがその出会いの日を待ち焦がれ、その光景を幾度も思い描かれたことが伝わってきます。

 この聖歌を讃美しつつ、私たちを迎えて天国の門を開こうとするその愛に浸り、力強く立ち上がっていきたいと思います。

(参照:『聖歌のめぐみ』)


◆『聖歌のめぐみ』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ


 他の聖歌もYouTubeU-ONE TVチャンネルの再生リスト「聖歌」からご視聴いただけます。