2024.05.04 12:00
第187回 日本でのキリシタン迫害はどのようにして終わったのですか?
日本においてキリシタン迫害が終わったのは、日本政府自らが「信教の自由」に目覚めることで終わったのではありません。
そのきっかけは諸外国からの非難、外圧によるものでした。
岩倉具視を特命全権大使とする岩倉使節団が、1871年11月から1年10カ月にわたって条約改正問題の交渉のために欧米諸国を訪問しました。
ところがその際、キリシタンを迫害し、信教の自由を認めない野蛮な国、日本とは条約を結べないとの激しい非難を受けたのです。