「幸せな結婚」を考える 33

第7章 夫婦で正しく愛を育もう

「違い」を理解し、楽しもう(3)

ナビゲーター:長岡 高史

 男性は論理型であり客観的事実を重要視する傾向があるのに対し、女性は直観型であり主観的意見を重要視する傾向があります。

 この違いは相談を受けた際、顕著に現れます。男性は相談を受けると、なんとか自分が解決してあげようと、解決策を提案します。相談者が置かれている状況を客観的に判断し、論理的、かつ具体的に道筋を提示します。この姿勢は、男性が男性に相談したときは、それでいいのです。

 しかし、女性が男性に相談をすると、男性のこのような姿勢は空回りしてしまいます。多くの場合、女性は自身の相談に対して答えを求めていないことが多いのです。ただ、自分の話を聞いてほしく、悲しい自分の心に寄り添ってほしいのです。

 それなのに、女性の話をさえぎり、なんとかアドバイスをし、そして時には、「あなたにも改善すべき所がある」と相談者を叱咤(しった)してしまう・・・そうなると、「この人は私の話を聞かずに自分の意見を押し付けてくる」とそっぽを向かれてしまいかねません。相手を思っているからこその熱血指導が、逆効果になってしまいます。

 もちろんケースバイケースですし、そうでない男性、女性もいるでしょう。しかし、「男性も女性もまずはそれぞれ違う」という立場に立ってこそ見えてくる世界があるのです。