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文孝進様の孝情に学ぶ 1

世界聖和式での文姸娥様のメッセージ
「皆様、どうか悲しまないでください」(前編)

 3月17日、文孝進(ムン・ヒョウヂン)様(享年45)の聖和16周年を迎えます。孝進様の孝情がいかなるものであったかを学ぶ一助として、孝進様に近く侍ったかたの証言を紹介します。(一部、編集部が加筆・修正)

 第1回は、「文孝進様世界昇華(聖和)式」(2008319日、韓国・HJ天宙天寶修錬苑)で語られた令夫人、文姸娥(ムン・ヨナ)様のメッセージ「皆様、どうか悲しまないでください」(『ファミリー』20085月号掲載)の前編です。

100年生きた以上に最善を尽くされた

 食口(シック)の皆様、こんにちは。

 朝早くから、そして孝進様が昇華された後、きょうまで、続けて孝進様のために精誠を尽くしてくださり、また愛を送ってくださった食口の皆様に、心から感謝申し上げます。

 実は、私は(皆様の前に立つ)準備をしていたわけではないのですが、しかし、皆様が孝進様を愛してくださり、私たちの家庭を心配してくださり、また真の父母様をとても愛してくださり、また真の家庭を愛してくださったので、その愛ゆえに、(皆様が)とても心を痛めていらっしゃるのではないかと思い、私は、皆さんに、「心を痛めないでください」と申し上げたくて、このように前に立たせていただきました。

▲「文孝進様世界昇華式」でメッセージを語られる姸娥様(2008319日)

 孝進様は霊界があるということを確信され、霊界を感じていらっしゃいました。孝進様は、「霊界というものは、この世に生まれた私たちが、皆、必ず行くべき目的地であり、そこには、むしろこの世界よりはるかに自由で解放的な生活がある」ということを常に語っていらっしゃいました。

 もちろん、もしもっと長く生きられたならば、その分さらに、孝進様が語っていらっしゃったように、孝進様の名前どおりの孝の道を行くこともできたはずです。そして、さらに努力して、皆様と共に真の父母様に喜びをお返しし、実績をお返しすることができたはずです。

 しかし、私は、孝進様がこの世で生きられる間、本当に100年以上生きられたのと同じように最善を尽くして、その最後の瞬間まで努力し、生命を放棄せず、最善を尽くされたということを知っています。

 ですから、私は、このように突然、孝進様が霊界に呼ばれるとは思っていませんでしたが、その瞬間を思えば、むしろ孝進様に感謝申し上げております。最後まで努力する姿を見せてくださり、死の瞬間まで、「私たちのだれもが行くべき道を、最善を尽くして行かなければならない」とおっしゃった言葉どおりに生きられたので、そのことに対して、私は本当に心から感謝しております。

 孝進様は、もちろん私の夫でもありますが、私の人生を真の父母様と結びつけてくださり、真の父母様をより深く理解させてくださり、さらに、真の家庭を理解し、私たちが取るべき姿勢を理解するにおいて、これ以上ないほど大きく尊敬する師であられました。

 孝進様の妻ということで、もし私に良い点があるとすれば、それは、孝進様を通してこれまで教育を受けてきた結果であると、私ははっきりと申し上げることができます。もちろん、皆様全員にそのような機会が与えられていれば、もっとよかったのですが、私が(皆様を)代表して受けました。その点に対して、本当に感謝申し上げます。

 それゆえに、私は孝進様と過ごした多くの時間を心楽しく記憶しています。特に孝進様と韓国で過ごした最後の1週間は、私にとって本当に最高で、最善の瞬間であったということを改めて感じます。私たちは、真の夫婦として最高に愛し合い、そして互いにために生きました。ですから、そのことを、私は孝進様にもう一度感謝申し上げます。

 食口の皆様、悲しまないでください。お父様は、「喜ばしい日である」と語られ、孝進様は、良いことのために逝かれ、必要なので逝かれたのです。摂理的に祭物の立場が必要で逝かれたのであれば、そのように祭物として選ばれたことに感謝申し上げます。

 その犠牲は、ために生きる人生に通じる道であり、そこには私心がありえないので、孝進様が、神様と真の父母様と、そのすべての摂理的な基台の前に一つになったという意味であると、私は思っています。それは、孝進様が最も行こうとしていらっしゃった道であったと思います。おそらく、皆様もそれを感じていらっしゃるでしょう。

 私は父母様に大変申し訳なく思っています。もっとしっかりと、私が孝進様に侍るべきであったのに、そのようにできなかったため、父母様に対して不孝であり、孝進様が先にこの世を去るようになったことに対して、私は、父母様に心から謝罪の言葉を申し上げます。

 しかし、父母様は、そのような私を理解してくださり、慰労してくださいました。それゆえに、その力により、私はこのように立っているのです。

(続く)

▲真のお父様は、孝進様の棺を前に、「また会うときまで頑張りましょう」と語りかけられ、「天高く飛んでいきなさい!」と言って見送られた(2008319日)

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 次回は、「ために生きる道が、私たちの行くべき道である」をお届けします。