2024.02.24 22:00
喜びと幸せの生活伝道 32
「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。
篠崎 幸郎・著
第四章 伝道のポイント
三、神氏族メシヤ活動の勝利
(三)み言の生活化、生活指導
「責任分担」と「間接主管圏」
神氏族メシヤとしてアベル圏とカイン圏の氏族を祝福するためには、伝道対象者を育てなければなりません。そこで「育てる」ということを責任分担と間接主管圏の観点から考えてみます。
人間は愛を受けるだけでなく、愛を与えることによって成長し完成するように創造されました。人間が神の創造性に似て万物を主管する主人の権限を得られるように、神様が人間に責任分担を与えたからです。
予定論に、神様の95パーセントの責任分担と人間の5パーセントの責任分担が成されて初めてみ旨は成就するとあります。ですから、神様と、神様と完全に一体となられた真のお父様が「すべて成した」としても、私たちの責任分担である「神氏族メシヤ」の使命が果たされなければ、み旨は成就しないのです。
もし、「5パーセントの責任分担は、やるかやらないかの選択権はあるとしても、神様の願いを思えば、『やる』しかない」と言えば、神様との父子関係を築けていない人には、「やれ」という強制に聞こえるかもしれません。しかし、孝の心情から父母の願いを果たしたいと願う人であれば、その責任分担に喜んで挑戦するはずです。ですから孝の心情を育てることが必要なのです。
次に、間接主管圏についてです。『原理講論』に「神は原理の主管者としていまし給い、被造物が原理によって成長する結果だけを見るという、間接的な主管をされるので、この期間を神の間接主管圏、または原理結果主管圏と称するのである」(79ページ)とあります。
人間は、自発的で主体的な自由意思と自由行動によって自ら責任分担を全うします。神様は、人間が果たした原理的な結果を主管され、喜ばれます。人間は自己の価値を実現して、神様に愛と喜びをお返ししながら成長していくのです。
実際の親子関係で考えてみましょう。親が子供の成長を願って、その願いを子供に伝えます。子供は父母の願いに従って最善を尽くし、その結果を親に報告します。
そのとき、それが願いにかなっていれば、親は子供が喜ぶ以上に喜び、子供を褒めます。その親の喜ぶ姿を見た子供は、単に結果自体に満足するのではなく、親から認められることを通して自己の価値が実現する喜びを実感するのです。このような親子の授受作用の中で、子供は成長していきます。
例えば、野球のバッティング練習で親が子供を指導したとします。翌日、子供が「ホームランを打った」と喜んで報告すると、「そうか! よくやった!」と、親は子供以上に喜ぶのです。子供はホームランを打ててうれしかっただけなのに、家にはもっと大きな喜びで共感してくれる親がいることに感動し、次はもっと喜んでもらいたいと思うのです。
生活の中で結果を主管してあげることを繰り返すことによって、人は成長していきます。その役割をしているのが、家庭では親であり、教会ではアベルや霊の親なのです。
『原理講論』から人を育てるための要点を学ぶことができます。「霊の親が霊の子、霊の孫まで育てる」文化に変えていくに当たって、間接主管圏(原理結果主管圏)の見つめ方、捉え方に、人が育つ大きな鍵があると思います。研究してみましょう。
【編集部注】
「霊の子(霊の親)」は「信仰の子女(信仰の親)」のこと
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次回は、「喜んで伝道する文化/三代圏祝福家庭の実現」をお届けします。