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制作の舞台裏から 46
「み言をどう伝えるか」~金元弼先生から学んだ番組制作への姿勢

 今回紹介したい映像作品は、金元弼(キム・ウォンピル)先生追慕記念番組「講話『直接お会いするがごとく』」である。

▲金元弼先生

 真の父母様の第一弟子である金元弼先生(36家庭)は、201044日、都内の病院で聖和された。
 その追慕記念番組として制作されたこの映像作品は、1990918日、金先生が当時神奈川県川崎市にあったワンワールド・テレビジョンのスタジオを訪問された折、その場にいた社員たちに語られたものだ。

 実は、私もその場にいた社員の一人であった。
 「あの金元弼先生が来られる」ということで、当日スタジオにはテレビカメラと照明が準備され、皆がその時を心待ちにした。

 施設を視察された金先生がスタジオに入ってこられた。「一体どのようなお話をしてくださるのだろうか」と皆の期待が高まった。

 ところが先生は、「皆さまは、お父様のみ言をそのまま聞いて全国に放映している人たちでしょう。ですから逆に私が皆さんに聞くべきではないですか。ちょっと何かみ言を聞かせていただけませんか」と話され、どっと笑いを誘った。

 当時、金先生はヨーロッパの責任を持たれ、真のお父様のみ言を直接聞くことができず、み言が伝わってくるのに数カ月を要したと話されている。
 このように親しく膝を交えるように話をされ、皆の心はいっぺんに開いて、まるで愛のオーラで包まれたかのようであった。

 この34年前の映像作品に触れ、私は改めて深い感銘を受けた。
 日頃私たち制作スタッフは、伝道・教育コンテンツを普及する上で、「何をどのように伝えるか」については、とても重要なテーマとなっている。それは伝道の最前線に立つ皆さまにおいても同じではなかろうか。

 最後にこの映像作品の中で、心に残った金先生のメッセージを紹介する。

 「皆さまが真の父母様の映像を視聴するときに、直接お会いする心で見なさいというのです。
 映像を見て直接自分に語ってくださったという思いで実践する人がもっと尊いのです。
 そしてそれを自分のものにすることが重要なのです。伝えることだけが重要なのではなく、自分のものにしてから伝えることが重要なのです。それを忘れないでください」

 金元弼先生の公開されている動画は数少ない。金元弼先生追慕記念番組「講話『直接お会いするがごとく』」は貴重な映像作品である。ぜひご視聴いただきたい。

(T)


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【金元弼先生追慕記念番組 講話「直接お会いするがごとく」】

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