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私たちの声を聞いてください 15

 2023年4月、春の訪れとともに、特別な冊子が発行されました。
 タイトルは、『私たちの声を聞いてください』。2022年7月8日以来、国家的迫害ともいえるようなバッシングを受けている家庭連合の信徒の皆さんの「心の叫び」をまとめたものです。
 毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

日韓の両国が一つになる道

北広島教区 呉家庭教会
申 萬浩(シン・マンホ/57歳)

 私の中学校の歴史の先生は、左翼思想の持ち主であり、韓国の日本統治時代について話すときは、怒りを治めることができないほど、悪口を語りました。敏感な年頃でもあり、先生の教えは私の胸を刺し、私は日本が大嫌いになりました。高校のときの先生は日本について何にも言いませんでしたが、私の大学生のときは左翼主導の反米、反日のデモが頻繁に起き、大学の授業ができないほどでした。

 そのような社会的雰囲気でしたが、左翼の過激なデモは間違っていると自覚するようになりました。そんな時、家庭連合の教え「統一原理」に触れ、大変感動し、日本の留学生と一緒に勉強することになりました。

 ある日、日本人留学生と一緒に行動することになった時、反発的な感情を抑えきれず、「日本人とペアになるなら、もう教会をやめてもいい」と言いました。その時、家庭連合の教会長は、世界の人々は皆神様の子女であり、私たちは兄弟姉妹であるので、お互いに愛し合い、お互いに手を繋いで国境の壁を越えていかなければならないと教えてくれたのです。しばらく考えたところ、「それが神様の願いであるなら」と思って、教会長の言葉に従いました。

 また、その頃、日本のコンビニ、LAWSONが韓国に広がり、そこでの買い物を頼まれました。「日本系のお店には行かない」と言ったら、やはり「日本は兄弟の国同士であり、愛せないというのは天の願いではない」と教えてもらいました。大学時代の自分の反日の感情を完全に無くし、今までと全く違う私になりました。

 教会の仕事をするようになったある日、文鮮明先生による集会に参加し、日本に来るようになりました。仲間の中には悩んでいる人もいましたが、私は何のためらいもなく、日本に移住したのです。

 そのとき、文先生は日本に行くとき必ず“守るべき使命”を下さいました。第一に日本人よりも日本を愛すること。第二は日本のために涙をたくさん流すこと。第三は韓国語を紹介することでした。

 しかし、その使命を十分に果たせず、特に日本人よりも日本を愛することは簡単なことではありませんでした。完全に日本人に成り切らなくてはできないことであり、葛藤しながらも徐々に成長してきました。

 韓日の国際結婚をした我が家では、オリンピックになると、「お父さんチーム」と「お母さんチーム」に分かれ、お互いに応援し合いました。

 例えば、私が金ヨナ選手を応援すると、日本人の妻は浅田選手を応援し、長女は浅田選手が好きで、次女は金ヨナ選手が好きでした。それぞれ好きな選手を応援し、勝っても負けても最後に残るのは“楽しかった”という思いだけでした。このようにして「国同士が互いに愛し合う国になっていくだろうな」と思いました。それが家庭連合なのです。

▲『私たちの声を聞いてください』

 冊子をご希望のかたは最寄りの教会にお申し込みください。