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愛と人生の道しるべ 12
男性と女性では結婚の動機が違う

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第3章 結婚の難しさ

男性と女性では結婚の動機が違う

 結婚の動機を挙げてみると、「一緒に何かをやりたい」、「一人では寂しい」、「結婚していたほうが社会的信用があるから」、「適齢期も来たし、世間体もあるから」、「自分を信じてくれるやさしい女性が欲しい」、「温かい家庭をつくりたい」、「食事や身の回りの世話をしてくれる女性が欲しい」、「子供が欲しい」など、実に様々なものがあります。

 男性は心の奥に性欲を中心にした願望があり、女性は、愛情と子供への願望があるという大きな違いがあります。このことが分かっていないために起こっている悲劇も相当多いのです。

 私自身、結婚については、「やさしい女性」や「温かい家庭」というイメージがありました。しかし、それ以上にセックスへの期待が大きく、週刊誌や映画で表現されている、快楽の世界を早く体験してみたい、セックスを体験して早く大人になりたいといった思いが強かったのも事実です。

 若い男性の場合、頭の中はセックスのことで一杯ですから、女性も同じようにセックスを願っているに違いないと思い込みがちです。そして、少しでも相手の女性が自分に好意を持っていると思えると、何とかチャンスをつくって自分の欲望を満たしたいと考えます。

 これは男性にとってはごく普通のことなのですが、女性にとってはかなりショックなこととなります。男性もまた結婚してみて、女性の愛情願望を知って驚くといったことが実際に多いのです。

 男性が女性に求めるもう一つのものは、美しさです。私も若い時は美しい女性、かわいい女性に単純に憧れていました。しかし、年を取っていくにつれて、女性への願望が大きく変わっていくのに、自分でも驚きました。結婚後の人生は、私が考えるほど単純なものではないことが後で分かったのです。

 「生活」という言葉は、ぬかみそ臭いもののように思われ、若い女性から嫌われるかもしれません。しかし「生活」こそ、二人の愛を現実的に堅固なものにするために必要なのです。「美しさ」は生活の中で本物かどうかが試されます。

 結婚生活では、女性には姿かたちの美しさより、元気な赤ちゃんを生むことのできる「健康」と、子供に良い教育を施すことのできる「賢さ」、家計をきりもりできる「やりくり力」、安い材料でおいしく栄養のある食事を作れる「料理の腕前」、そして根底に、夫や子供と楽しい家庭を築いていくための「思いやり」と「忍耐」が必要とされます。これらの条件を満たした人こそ、「美しい人」、「かわいい人」と言えるのではないでしょうか。(続く)

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 次回は、「結婚するまでは肉体関係を結ばない」をお届けします。


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