制作の舞台裏から 27
U-ONEニュース余話
取材で学んだ家族の在り方

 先週の「U-ONEニュース202391日号」の取材で、名古屋家庭教会にお邪魔した。

 1年前に比べて伝道対象者の数がおよそ20倍に増えた。その背景を聞くためだ。

 今回初めて名古屋家庭教会を訪問したが、外観上はとても古い建物だった。
 聞けば、真の父母様を何度もお迎えしたことがあるという場所だった。(真の父母様が名古屋教会を訪問された時の様子はコチラから)

▲名古屋教会を訪ねてくださった真の父母様(1965年2月)

 今回は、讃井政登(さぬい・まさと)教会長にインタビューしたのだが、撮影に使用した部屋は、真の父母様が名古屋を訪問した際に宿泊された部屋だった。筆者がまだ生まれていなかった時代だ。真の父母様の香りを感じながら撮影が進んだ。

▲讃井政登教会長

 番組でも取り上げた内容だが話を聞きながら感じたのは、讃井教会長をはじめ、食口(シック/家庭連合の教会員)たちが本当の家族のように接していること。そして霊的な命に対して真剣に向き合っていることだった。
 これらは、家庭連合で信仰生活をしていると当たり前のことだと思われるかもしれない。しかしこの二つを両立させながら実践するのは案外難しい。

 家族であれば、ありのままの相手を受け入れて、良いことも悪いことも何でも本音で言い合うことができるのが理想だろう。
 だが、何でも本音をぶつけてしまうと相手を傷つけてしまうことがある。だから、通常はある程度の距離を取って人間関係を築くし、関係を断つことだってあり得る。
 しかし相手の霊的な命を本気で考えるなら、伝えなければならないことは伝えなければならないし、最後まで責任を持たなければならないから関係を断つこともない。

 実は、讃井教会長にインタビューをしたのは今回が2度目。前回は、福島で教会長をされていた時だった。
 その時に教会員たちを通して感じたのは、相手を裁かないという姿勢だった。

 家族として、相手を否定せず、ありのままを受け入れると言い換えることができるだろうか。
 本当の家族でもそのまま受け入れるのが難しいという人もいるだろう。それでも、その難しさにチャレンジし、全ての人に対して家族としての愛の実践をしているからこそ、名古屋家庭教会で伝道の証しが出ているのだと感じた。

 本音を隠して表面だけ付き合う“仲良しグループ”ではなく、大切なことに形だけ、表面だけではなく、深い部分にも真剣に向き合うことが求められているのかもしれないと思わされた名古屋取材だった。

(N)

 讃井教会長のインタビューは「U-ONEニュース 2023年9月1日号」でご覧いただけます(4分1秒~)。

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