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自叙伝書写 感動体験集
第8回「ありがとう」を毎日2000回で極上の誕生日を祝う(後編)

(女性)

 「自叙伝書写 感動体験集」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 初出は2018年に配信されたものです。

 長女はアパレル関係のデザイナーの仕事をしています。

 今までだと、「たまにはママに洋服のプレゼントはないの?」と言うと、すかさず「ママはいつも人からもらうことばかりを考えている。ママの体型に合う洋服なんてあるはずないでしょ」とビシッときつい言葉が返ってきました。何も返す言葉がありませんでした。しかし「ありがとう」と唱えると、私の心に少しずつ変化があり、娘に言われる言葉が気にならなくなりました。

 クリスマスも近くなり、家に帰ると玄関に大きな段ボール箱が置いてありました。箱の中には、洋服が二枚入っていました。「これどうしたの?」と長女に聞くと、「ママと妹にクリスマスプレゼントだよ」と言ってくれました。ウワー! すごい! ありがとうの効果が現れたと思い、神様に感謝しました。

 ある日のこと、教会長(世界平和統一家庭連合の支部教会の責任者)と雑談をしていた時です。二人とも郷里が北海道でしたので、「スキーはやりますか? スキーをやるなら北海道のニセコが良いですよね」と話をしました。

 その日、家に帰ると長女が「ママ、スキーに行かない?」と言ってきました。「ええ! どこへ?」と聞くと、「北海道のニセコ」と言いました。私はビックリしました。「でもお金ないよ」と言ったら、「お金はいいよ、私が全部招待してあげる。ママの誕生日が220日なので、その日を前後して218日~21日で行こう」とのこと。

 長女は、帽子、手袋、靴下、ヒートテックのシャツ、スキーウェアの中に着る服など、全てを準備してくれました。私もストレッチをして筋肉をほぐしたり、腹筋運動をしたりするなど準備をしました。長女もその日を本当に楽しみにしているようでした。

 またある日のこと、「眼鏡は曇って危ないから、コンタクトレンズを入れた方がいいので、眼科に行くよ。休みを取ってね」と言われ、一緒に行ってコンタクトの準備もしてくれました。全て細やかな配慮をしてくれる長女は、今までとは別人のようでした。

 この期間も、ずっと「ありがとう」と言い続けていました。

 218日、いよいよニセコへ出発する日が来ました。行ってみて驚くことばかりでした。ほとんどの人が外国人でした。オーストラリア、アメリカ、インド、韓国、中国と、ここが日本なのか、ヨーロッパのスイスにいるかのような錯覚を覚えました。羊蹄山を目の前にしながら、毎日スキーを楽しみました。

 いつも神様に「ありがとう」と言い続けました。素晴らしいサプライズとも言える誕生日を過ごすことができ、本当にうれしかったです。「ありがとう」の一言から、こんなに多くの恵みを頂くことができました。ありがとうございます。