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新・熱き祈祷のすすめ 18

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第五章 祈りの実践

1 祈祷の好きな人はまれ

 初めに述べたように、祈りが好きだと言える人は、本当に少ないのです。むしろ信仰生活を始めて半年や1、2年というまだ日の浅い人は、あまり深刻ではないかもしれません。どちらかといえば、信仰歴が5年、10年、15年と長くなった人ほど、これは深刻で難しい問題となります。「たかが祈祷、されど祈祷」であって、「たかが祈祷」と思ってきたその祈りが、なかなか勝利できず、突破口が開けないのです。完全にマンネリ化してしまっている自分に気がつくわけです。誰でも、祈ればいい、祈らなければならないと感じます。そして祈りたいと思うのですが、やはり続かないというのが、正直な悩みです。祈祷が好きになれないという事実があるのです。

 なぜなのでしょうか。祈祷とは、本来は神と人間との対話です。それなのに、なぜ好きになれず、苦手となり、できたら避けて通りたいとまで思うようになってしまうのでしょうか。それには理由があります。

 祈祷には、ある種の苦痛が伴うからです。またもう一つの理由は、祈祷した時に神がこたえてくださったという実感をなかなか得られないからです。

 祈祷するたびに神の心情に触れて感激の涙を流し、祈るたびに自分の祈りが神に通じたという実感があり、こたえられたとするならば、誰も祈祷が嫌いにはなりません。好きで好きで仕方がなくて、やめられなくなるでしょう。ところが、祈っても祈ってもこたえられず、通じたという実感がもてないことが重なるために、自然に私たちは祈祷が好きになれなくなるのです。

 したがって、祈祷に伴う苦痛の正体が何なのか、なぜ対話であるはずの祈祷なのになかなか神に通じないのか、その原因が解明され、これを克服する方法を知れば、祈祷は大きく前進し、勝利の手ごたえをつかむことができます。

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 次回は、「祈りの実践~不信感を一掃せよ」をお届けします。


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