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真の父母様の歩まれた道 12
幼少期の真のお父様⑥
せみが歌うように鳴く理由

 『ムーンワールド』で連載してきました人気コーナー、真の父母様の歩まれた道「汗と涙の歴史」をBlessed Lifeでも配信!
 親しみのあるイラストと、小学生でも理解しやすく、分かりやすい文章で紹介します!

 真のお父様は、動物や昆虫を観察して、全てがカップルになっていることを発見され、「自然は、神様が愛の対象である人間に相対理想を教育するために展開した教材であり、博物館です」と言われました。

 真のお父様は、せみについては、このように語られました。

 「せみが鳴くと、晴れてきます。蒸し暑い夏に、ひぐらしが鳴くと、その鳴き声がどれほど心地いいでしょうか。それをじっと聞いていると、汗を流していることも忘れてしまいます。あらゆる環境において、天地の調和が成されているのです。せみの声、ひぐらしの声を愛さなければなりません」

 真のお父様が過ごされているお部屋の近くに柿の木がありました。それは、離れのトイレの前にあった大きな柿の木なのですが、その葉は艶があり、青々としていました。そこは近所ではいちばん高い場所でした。その最も高い所でひぐらしが鳴いていたのです。

 ひぐらしは、高い所で鳴かなければならないことを知っていました。高い所で鳴いてこそ、鳴く効果があるのです。もし穴の中で鳴いたら、どんな効果があるでしょうか? お父様は、周囲に響きわたるひぐらしの鳴き声を聞くと、とても快く、気分が良かったといいます。

 針仕事をする女性たちは、ひぐらしの声を聞きながら、つらい暑さを忘れ、仕事の手を止めて引き込まれていくような境地に入ることがありました。真のお父様は、そのように鳴くせみは、どのような虫なのかと、探し、捕まえてみました。そして、「ああ、このせみが、このようにして鳴くのだな」と確認されたのです。

 せみが歌うように鳴くのは、どうしてでしょうか。愛の興趣(楽しく愉快に感じること。おもしろみ)を起こそうということです。自分独りで、「ミンミン」と鳴くのは、自分の相手とはもちろん、天地の全ての環境を和合させているのです。その環境で生活している人間たちも、自分たちのように歌を歌いながら喜びうる理想をもって生きなさいということです。そのように生きて、世界的な人物になっていくのです。

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 次回は、「フンコロガシの後ろ蹴り」をお届けします。