https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4161

真の父母様の孝情を学ぶ 6
神様がお前の父親である②

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「神様が、お前の父親である」(5759ページ)からの抜粋です。

 ある日、母が私に尋ねました。

 「お前が生まれた時、どんなふうに泣いたか分かる?」

 「赤ちゃんだから、『おぎゃあ』って泣いたんでしょう」

 「いいえ、お前は『ララララ』と歌を歌ったの。だからおばあさんが、『この子は大きくなったら音楽家になるようだ』と言ったのよ」

 私は、それが自分の将来を示しているのではないかと思い、胸深くに刻んでおきました。

 しかし、私の幼少時代は、決して穏やかではありませんでした。

 母が出産後、わかめスープを飲み、私を抱いて眠っていると、そこに角を生やした真っ黒なサタンが近づいてきて、山も川も吹き飛ぶかのような大声で叫んだのです。

 「この赤ん坊をそのままにしておくと、将来、世の中が危なくなる。すぐに葬らなければならない」

 サタンはそう言って、私に危害を加えようとしました。母は私をぎゅっと抱き締め、叫びました。

 「サタンよ、直ちに立ち去れ! この娘は天にとってとても大切な子である。お前に傷つけさせたりはしない」

 母は、夢の中で激しく闘いました。よほど大声を上げたのか、祖母がびっくりして、母を揺り起こしました。

 「順愛(スネ)、お前は子供を生んで、だいぶ気持ちが参っているようね」

 母は体を起こして座り、娘の私をじっと見つめました。

 「生まれるや否や、サタンが傷つけようとするのはなぜだろうか?」

 きっと、この子は世を救う人物になるに違いない。そう信じた母は、固く決心しました。

 「この赤ん坊を、精誠を尽くして育てなければならない。
 今後、世俗に染まらないよう、主のために清く美しく育てなければならない」

 1カ月ほどして、母は再び夢を見ました。今度は白い服を着た天使が、真っ白な雲に乗って現れました。

 「順愛よ、赤ん坊のためにずいぶん心配しただろう。しかし、案ずるな。赤ん坊は主の娘であり、あなたは乳母と同じである。真心を込めて育てなさい」

 しかし、サタンは簡単には立ち去りませんでした。私が6歳になり、北から南に下るまで、母の夢に身の毛のよだつ姿で現れては、赤ん坊を出せといって、ありとあらゆる形で攻撃してきたのです。母は私を守るために、6年間、闘い続けました。

 私は母が見た夢の話を聞いて、非常に気になりました。

 「なぜサタンは、そんなに躍起になって私を亡き者にしようとするのだろう? どうして、そんなに長くつきまとうのだろう?」

---

 次回は、「38度線、あの世とこの世の境を行き来して①」をお届けします。


◆『ムーンワールド』最新号をお求めのかたは、コチラから