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うまくいく夫婦仲の法則 17

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第三章 夫婦がうまくいくための第一の秘訣

6 夫婦の意地の張り合い

 夫婦がなぜうまくいかないのか。「自分も少しは悪いことがあるかもしれないが、相手に対してこうしろと言っているのに全然その通りにしない。素直に聞いて努力すればかわいいところもあるから、愛してやりたくなるのだが、憎らしいから愛してやらない」。

 相手がこうしてくれれば愛してやるが、そうしてくれないから愛せない。自分から折れるのは嫌だ。お互いに意地を張り合う。こうして、ずっと夫婦の間で意地の張り合いが続くのです。永遠の平行線です。一生、死ぬまで続くのです。どこかで交わらなければなりません。

 言いたいことはいろいろあるでしょう。しかし、お互いに要求を言い合っている限りは永遠の平行線なのです。

 では、どうしたらいいかというと、意地の張り合いをやめ、相手に要求することをやめるのです。言いたいことはあってもいったん全部腹におさめて、「今のあなたのまんまでオーケーです」と言うことなのです。

7 好き嫌いを超えた愛情

 その立場に立ったときに、初めて、ふたりが再び向き合うことができるし、ふたりで再出発ができるのです。これが成功の大きな秘訣です。愛といえば恋愛の感情もあります。いわゆる好きだ嫌いだという愛ですが、そういう愛情による夫婦の一体化もありますが、実はそれは、夫婦の一体化の中では初歩的なものであると言えます。そういう好き嫌いの愛でなれる一体化は、調子いいときにはいいですが、ちょっとした不信が生じた場合には、すぐに恨みに変わってしまうような性質があります。

 だからそういう感情を超えて、一個の人間として相手に対して奉仕するかのごとく、与え、尽くし、愛していく。そういうところから生まれてくるお互いに対する尊敬、感謝の念に裏打ちされた「愛(いと)しい」、あるいは「慕わしい」という愛情。私たちがそこまで探すことができたときにこそ、本当に夫婦は変わってきます。いったん相手をありのままで受け入れて、その上で互いが求めているものを与え合う。愛してあげる、尽くしてあげる。そういうことをしていくことによって出てくるいとおしさ、慕わしさ、これが本物の愛情なのです。

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 次回は、「離婚寸前の夫婦でも再生の希望がある」をお届けします。


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