2023.05.09 05:00
私たちの声を聞いてください 16
新年度を迎えた4月、春の訪れとともに、特別な冊子が発行されました。
タイトルは、『私たちの声を聞いてください』。2022年7月8日以来、国家的迫害ともいえるようなバッシングを受けている家庭連合の信徒の皆さんの「心の叫び」をまとめたものです。
Blessed Lifeでは、ほぼ毎日朝5時配信でご紹介してまいります。
神様・真の父母様への信仰は、私の誇り
香川教区 高松家庭教会
平野 英子(仮名/29歳)
私は1800双の祝福結婚をした信仰熱心な両親のもと、5人兄弟の末っ子として生まれました。
私の母は絵本作家になるのが夢で、夜寝る前にはたくさんの話をしてくれました。さらに、自分が伝道されたときの話や神様・真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻)と出会った話など、母から聞く愛の神様、寂しい神様の世界はすっと心に入ってきて、自然と私の神観がつくられていきました。母が神様を愛するように、純粋に私も神様と真の父母様が好きでした。
けれども、中学、高校、大学と上がっていくにつれて、神様と真の父母様の愛や心情を感じて心情が高まっても、むしろだからこそ、実際の私を一番良く知る自分の良心が痛みます。悲しい神様を知っているのに、私自身が神様を悲しませているのではないか。この思いから来る痛みは強烈でした。
「なぜこんなに苦しい思いをしなくてはいけないのか」
私は社会人になり、少し教会と距離を置く環境になった時は、その思いは更に大きくなりました。
そんな私の大きな転換点となったのは韓国の清平21日修錬会の参加です。その中で気が付いたのは、私の神様への思いは私の両親への思いと深く繋がっているという事でした。末っ子だったせいか、兄姉のことで悩む姿や泣いている両親を励ます役は私であり、私はよい子でいようと頑張っても、どんどんと孤独になっていたのです。「神様と両親はいつも私に悲しみや苦労を押し付けてくる。けれども愛しているので無下にはできない」という苦しさが私の中で湧き上がっていたのです。
祈祷の中で率直に寂しさや苦しさを神様に伝える中で、私に返ってきたのは“申し訳ない”と思い愛を伝えてくる神様の声でした。ちょうどその時に母も清平の集会に参加しており、母と深く話す時間を持つことができたのです。母は子供たちに感じている申し訳なさを吐露してくれました。神様も真の父母様も両親も、本当に苦労してきたことを知っています。そんな中でも精一杯、私を愛してきたはずなのに、それでもなお足りなかったと心から私に対してすまなく思うその思いを感じたとき、私の孤独が溶けていくのを感じました。
2022年7月の事件以降、私たち二世を「被害者」と表現されることに大変な憤りを感じています。両親の信仰に誇りを感じるとともに、私もまた自分の人生の中で神様と真の父母様への信仰を選択していることに誇りを感じています。私自身も親となり、朝夕と息子を抱いてお祈りをします。神様と真の父母様との出会いが私にとって一番の人生の祝福だったように、息子にも神様と真の父母様の愛を伝えていきたいです。
冊子をご希望のかたは最寄りの教会にお申し込みください。