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43とも倶楽部誕生物語 32
43ともの肝は「褒める」こと

櫻井 晴信

 今話題のユニークな読書会、「43とも倶楽部」。本シリーズでは、「43とも倶楽部」がどのようにしてつくられてきたのか、その誕生の物語をお届けします。

 今回は、シルバーマスター講座の「第2講座」の概要をお伝えします。

 加齢医学、脳機能研究をしている東北大学の川島隆太教授は、脳に一番良いのは「音読」だと言います。

 音読は「読む」「話す」「聞く」を同時に行うので、脳の全部を活性化します。
 気付きや感動、知らなかったところに線を引くことは、自分が持っている真理を求める心、愛情を求める心、善を求める心に響いたところを探すことになるので、より啓発されます。

 一番強く感じた文章を選んだ理由を書くことは、自分の感情を簡潔に印象深く、分かりやすく表すことになります。
 これをすることによって自然と自分の考えをまとめる力が養われます。

 相手の話を聞くときは傾聴することが良いといわれます。
 そのためには肯定的な関心を向け、無条件に受容し、相手の立場に立って共感することが大事です。

 褒める行為は人と人との信頼関係を深めます。
 叱る、正すことも時には必要ですが、そこには相手を変えたいという動機が入っています。これは短所是正型の教育です。
 褒める、認めるというのは、相手を受け入れる長所伸長型の教育です。
 さらに欠点も見方を変えれば長所になるという全肯定型の教育もあります。


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(続く)