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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』100号(2021年春季号)
「小学生教育Q&A
〜夫婦が互いに侍り合う良い関係をつくることが最高の子女教育〜

子女教育部部長 斉藤安正


 “子供の前で夫婦げんかをしてはならない”という内容のみ言がありますが、実際に夫婦仲は子供にどのような影響を与えるのでしょうか?


 最近の研究では、〝夫婦げんかは子供の脳に影響がある〟と分かってきたそうです。また、夫婦の一方が我慢をしたり、けんかをしないために無視をしたりするなど、「愛が通わない状態」も同様に影響があるといいます。
 20171213日に放送された「NHKクローズアップ現代+」では、〝夫婦げんかで子どもの脳が危ない⁉〟というテーマを取り上げました。
 その内容は、両親の暴力や暴言により脳の視覚野の一部が萎縮し、記憶力や学習にも影響が出るというものです。その影響は、暴力より暴言のほうが大きいといいます。実例を紹介します。

【例1】激しい言い合いがあった家庭
・脳の海馬や扁桃体に異常を来し、怒りや不安を感じやすくなる。
・感情をコントロールできなくなり、キレやすくなる。
【例2】冷戦状態があった家庭
・必要以上に人の顔色をうかがい、人づきあいへの恐怖が生じた。
・理由なく不安になり、涙があふれる。
・自己肯定感の低下

●子供のための〝夫婦げんか〟方法
 夫婦が思いを伝え合うことは大切ですが、方法を誤ると子供に悪影響を及ぼします。
 対話の際、注意する点は3つあります。
①主語を「私」にする
 ×「あなたは~だ」
 ○「私は~です」
②決めつけで言わない
 ×「いつも」「どうせ」「でも」「だって」
 責められていると感じ、話をしたくなくなる
TPOをわきまえる
 ×子供の前で言い合う
 ○カフェや公園などに行き、2人だけの時間をつくる
 もし子供の前で夫婦げんかをしてしまったら、そのあとのケアが大事になってきます。
 ①けんかをした理由、②話し合って仲直りしたこと、③あなた(子供)が原因ではないこと、この3つを伝えることが大切です。
 また、夫婦げんかによって傷ついた子供の回復のために心掛けたらよいことは、子供に興味や関心を示してあげることです。そのためには、 ①子供の言葉を繰り返すこと、②子供の行動を言葉にすることなどが有効です。

●夫婦の仲が良いことがいちばんの教育
 子育てに家事、仕事と日々の生活に追われ、夫婦がお互いを尊重し思いやりの心を持ちづらくなることもあるでしょう。けんかや我慢はもちろんですが、〝原理的に裁き合う〟ことがないように気をつけなければなりません。
 研究が進み、夫婦げんかが子供に与える影響が明るみに出ています。しかし、外的影響だけでなく、心情的、霊的な傷という面も考えなければなりません。
 夫婦の仲が良いことは、子供にとって何よりの教育になります。神様を中心とした幸せな家庭を築いてまいりましょう。

夫婦仲に関するみ言
 子供たちには、父母として一生涯、けんかする姿を見せてはなりません。子供はそれを見習うからです。……夫婦がけんかして、子供たちが横に立って「お母さん、お父さん、やめなさい!」「エーン、エーン」。……それは……破壊的な父母です。……子供は父母を慕い、父母のやることを全部相続するのです。
19931221日、韓国・済州国際研修院)

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