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制作の舞台裏から 5
「ほぼ5分でわかる統一原理」
インターネットで伝道する時代

 「ほぼ5分でわかる(ほぼ5)」シリーズは、統一原理の講座から始まった。

 「ほぼ5分でわかる統一原理(ほぼ5原理)」は、ほぼ5分の動画で、膨大な統一原理のエキスを分かりやすく伝えようという企画だ。

 当初、「5分だけで統一原理が理解できる動画コンテンツができたの?」という若干の誤解も与えてしまったが、1度きりの「ほぼ5分」ではなく、ほぼ5分を150回お届けする番組である。

 201783日に第1回の「ほぼ5原理」が公開されて以来、58カ月が過ぎた。
 同シリーズの視聴実績を見てみよう。

 2023329日現在でYouTubeチャンネルでの視聴数は1,628,883回。U-ONE TVでの視聴数は153,826回となった。合計で1,782,709回である。
 150回のシリーズの中で最も見られているのは第1回作品。YouTubeチャンネルで94,288回、U-ONE TV5,340回なので、計99,628回となる。約10万である。「ほぼ5原理」全体の視聴回数の18%を占める。

 動画「ほぼ5原理」の企画は、「インターネット時代に、短い時間で、分かりやすく、YouTubeで統一原理を伝えたい」、そんな思いから着想した。
 課題は、ナビゲーター、すなわち統一原理講座の担当講師をどなたに務めていただくかだった。

 ところで、筆者は「ザ・インタビュー」という番組の制作も担当している。
 2017年128日、千葉中央修練所所長である小畑守男氏のインタビューを収録し、同年217日にU-ONE TVで公開した。
 小畑氏は、大学生や青年を対象とした原理講義では以前から定評のある人物であり、日本においては原理修練会のメッカともいえる千葉中央修練所の所長を務める模範的原理講師のお一人だ。

 千葉中央修練所でほぼ毎日若者たちに原理講義をしている小畑氏は、ネット世代の若い世代に統一原理を伝えるナビゲーターとして、最もふさわしい「ほぼ5原理」のキャスティングではないか。制作担当者である筆者は早速交渉に当たった。

 筆者のオファーを小畑氏は二つ返事で引き受けてくださった。
 それから足掛け約3年、「ほぼ5原理」はほぼ毎週1本のペースで配信されることになる。

 最後にほぼ5原理のネーミング「舞台裏」を紹介しておきたい。

 当初は、5分で分かるというコンセプトのもと、「5分でわかる統一原理」のタイトルでいこうと考えていた。
 ところが完成した第1回の動画の尺は、643秒。公開前の試写会の後、制作スタッフの一人がつぶやいた。

 「タイトルに偽りあり、じゃないですか? “5分でわかる”のネーミングはきついんじゃないかなあ」と。

 「え? そう? 駄目? う~ん、そうか~駄目か~」

 「……」(筆者、しばし黙考)

 「じゃあ、“ほぼ5分”のタイトルならどうかなあ?」

 お笑いタレントの掛け合いのような話だが、かくして「ほぼ5分でわかる統一原理」の番組タイトルが誕生したのである。

 この間、「ほぼ5原理」を通じた伝道の成果も少なからず生まれている。

 海外駐在中に現地で出会った日本人食口(家庭連合の教会員)に「ほぼ5原理」を紹介されて視聴するようになり、家庭連合の信仰を持つようになったという日本人男性ビジネスマン。

 50年も前に事情があって教会を離れていたが、YouTubeで「ほぼ5原理」を見つけて視聴するようになり、再び教会に通い始めた70代の男性。そのかたは千葉中央修練所の21修に参加し、小畑所長にそのいきさつを直接語ってくれたのだという。

 当人はこんなふうに証ししている。

 「自分は68歳で持病もあり、地上にいる時間も少ないのに21修に来ることができ、本当に神様に感謝しています。実は昨年の夏、YouTubeで小畑講師の『ほぼ5分でわかる原理講義』を偶然発見して、150本全て見ました。それで50年ぶりに家庭連合に来る決心ができました!」と。

 インターネットで伝道する時代。
 「ほぼ5シリーズ」がその開拓の道を行かせていただいているとするなら、それは無上の喜びである。

(則)

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