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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』98号(2020年秋季号)
「幼児教育」
〜子供の問題を「私ですね」と受け止める(2)〜

光の子園 副園長・村上小夜子

*2回に分けてお届けします。今回はその後半です。

子供の愛情表現
 年長組であっても、1学期のうちは、トラブルがたくさんあります。年長組の2学期から、6歳の誕生日が来る頃までに、「分かった」「ごめんね」「ぼくのせいだね」と言うようになり、心に決めたら、二度と悪さをしない子供たちを見てきました。
 そのときまでは、何度も同じ言動を繰り返します。そうして、良心が「なるほど」と腑(ふ)に落ちれば、やる気スイッチが入るのです。親や先生が天に祈りながら、信じ、愛し、待ってくれたということが子供に伝わると、落ち着いてきます。

 トラブルを起こすやんちゃな男の子たちのお母さんを集めて懇親会をしました。「うちの子がお宅のお子さんに手を出してしまったそうで、申し訳ありません」「いえいえ、こちらこそ、泣かしてしまったと聞きました。ごめんなさい」と、お互いにわびながら、それぞれ家庭の事情を共有しました。お母さんたちも、相手のせいにせず、「私ですね」と受け止めてくださいました。

 年度始めは、「あっち行けー」「来ないで」「嫌い」と言っては保育士をたたき、部屋を飛び出す姿がたくさん見られました。
 私たち保育士は、それらを「アイ・ラブ・ユー」の表現として受け止めます。つまり、「先生、大好き こんなぼくだけど、愛してください」と言っているのです。
 もし保育士がたたかれたら、「あなたはたたかれる人です」と言うようにしています。それが「母になれ」の指導です。

 8月になると、そのような事態は減り、落ち着きます。最初は泣きわめいていた園児が、ちんまりと椅子に座って礼拝を受けています。それまでのことが嘘のようです。およそ3か月で、保育士と子供の信頼関係を築くことができたためです。

〝善なる天使長〟の行く道
 祝福子女が正直に、本音を出すところは、今も昔も変わっていません。
 かつて、保育士たちは「クラスの子供たちは、あなたが生んだ子だから、問題が起きたときはあなたの責任だ」と言われてきました。それは、〝善なる天使長〟の立場です。アダムとエバが人間の〝責任分担〟を果たせなかったため、堕落し、天使長ルーシェルはサタンになってしまいました。

 堕落のあとに残った教育界の蕩減復帰は、光の子園が担っていると思っています。子供たちの問題を人のせいにするのは、アダムとエバ、そして天使長が行った道と同じです。ですから、逆の経路を行き、生じた問題に対して、「私ですね」と受け止めて責任を取り、子女を生んでくださった父母と、真の父母様、そして天の父母様につないでいくのです。

 「私ですね」と、自分の問題として受け止めたのち、兄弟姉妹と基台を組みます。問題を一人で解決することは難しいものです。夫婦や教会の基台、そして家庭連合、さらには天の父母様聖会があります。真の父母様の勝利により祝福子女が誕生し、「正直者が神を見る」時代を迎えました。
 6歳の子供たちが、問題を他人ごとと思わずに受け止める基台を組み、友達を愛し、中断なき前進をしています。そして、その姿が一世の大人を感動させています。
 天の父母様、真の父母様の賜(たまもの)に感謝し、大人もしっかりと実践していきたいと思います。

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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