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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第123回 言いたいことがなかなか言えません

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「言いたいことがなかなか言えません。どうしたらこの性格を変えられますか?」という質問に対してお答えいたします。

 言いたいことを何でも正直に言える人がいる半面、言えない人もいます。
 「不満を言えない」「自分の意見が言えない」「困っていると言えない」など、言えない分だけ自分の中でさまざまな思いが蓄積され、ストレスになります。

 言いたいことを言えない理由として、三つ考えられます。

 第1の理由は、自分が我慢すればその場が丸く収まると思っているからです。

 「自分にも意見があるけれども、場の雰囲気を悪くするかもしれない」「そんな大した意見でもないから言わない方がよい、波風を立てない方がよいかもしれない」と考え、発言することを遠慮するからです。

 特に日本人は自己主張が苦手だといわれますが、周りに配慮するあまりに言いたいことが言えなくなるというパターンです。

 第2の理由は、自分も他人から意見を言われたくないと感じているからです。

 他人から不満を言われたり、反対意見を言われたりすると「自分が否定された」と受け止めるタイプです。
 自分が言いたいことを言うと、相手も傷ついてしまうのではないかとためらいます。

 自分と違う意見に対して、「自分への否定」と感じる人は、相手の意見を恐れたり、避けたりします。

 反対に、自分と違う意見を「自分が成長できるチャンス」と捉える人は、言いたいことをはっきり言われても気になりません。

 第3の理由は、他人から嫌われたくない気持ちが強いからです。

 嫌われたくないために他人を優先するので、言いたいことが言えなくなります。
 中でも、幼少期に両親からないがしろにされ、愛情を十分に受けなかった人は、「嫌われたくない」という意識が強い傾向があります。

 それでは、言いたいことを言えるようになるためには、どうしたらよいでしょうか。

 第1の改善は、言いたいことを言えば楽になると自覚することです。

 今までは無意識のうちに我慢して「言わないこと」を選択していました。しかし、言うことで楽になり、安心・安全を感じたら、さらに言ってみようと前向きに動き出します。

 第2の改善は、自分の感情を率直に言ってみることです。

 例えば、「疲れた」「つらかった」「嫌だった」という陰の感情を表現するのです。さらには、「うれしい」「楽しい」「ありがとう」などの陽の感情も表現するのです。

 表現することを通して心が楽になったり、うれしくなったりします。

 第3の改善は、話しやすい人や聞いてくれる人に本音で話してみることです。

 聞いてもらった分だけ心が軽くなり、人の目が気にならなくなります。話すことを通して、自分自身が自分を理解できるようになり、心が落ち着いてきます。

 カウンセラーなど相談業務に携わる専門家たちも「傾聴」を大切にしているように、話を聞いてもらうことは有益です。

 第4の改善は、話しやすい人だけでなく、それ以外の人にも少しずつ自己表現してみることです。

 このように、スモールステップを踏みながら徐々に自己表現をしてみましょう。


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