シリーズ・「宗教」を読み解く 23
主流的軸となるべき選民の宗教

ナビゲーター:石丸 志信

 人類の救いのためにメシヤの到来を待望し、その道を備えてきた選民の宗教伝統がユダヤ教、キリスト教、統一教会である。
 神が立てた宗教の使命を知り、その目的を知る選ばれた者が、人類の到達すべき目的地にたどり着くために生涯を懸け、歴史を懸けて格闘しながら開拓してきた。その道を一本につなぐと、旧約時代、新約時代、成約時代の三時代を経る復帰摂理歴史となる。

 だから、この三つの宗教伝統を、並列に比較する観点もあるけれども、切り離すことのできない一つの道としてつないでみると、それが世界の諸宗教を相互に結ぶ軸となる。いかなる宗教であってもたどるべき典型的な道があれば、それを示すものが主流的軸となる。大海に流れ込む一本の川の流れができれば、支流はここに合流して大河を形成することになり、共に海を目指すことができるようなものだ。

 宗教の和解と協力、さらに人類の救済のためのキリスト教の責任は極めて大きい。イエスをメシヤとして受け入れ、また、再び来られるメシヤを待ち望みながら歩んできた人たちなのだから。