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シリーズ・ズバリ解決天宙大学 223

 このコーナーでは、『ムーンワールド』に連載されている「ズバリ解決天宙大学 なんでも質問コーナー」を、毎週土曜日にシリーズでお届けしています。子供たちの純粋でユニークな、そして本質を突いた質問がこのシリーズの読みどころです!

Q:9月21日、お母さんが「きょうは、中秋の名月だよ」と言っていました。中秋ってどういう意味ですか?(小3男子)

A:中秋とは、「秋の真ん中の日」という意味です。

 中秋(ちゅうしゅう)とは、「秋の真ん中の日」という意味です。現在、私たちが使っている暦は太陽の動きをもとにして作られた「太陽暦」(陽暦)です。昔、日本では、月の満ち欠けをもとにした「太陰暦」(陰暦)が使われていました。韓国では現在でも、年中行事の多くを陰暦で行っています。

 陰暦では、13月を春、46月を夏、79月を秋、1012月を冬としていました。また、新月から満月になり、そして新月に戻るまでが1カ月と考える陰暦では、ほぼ毎月15日が満月でした。

 そのため、「中秋の名月」とは、陰暦でいう秋の3カ月間の中で、真ん中に当たる815日の夜に見える月のことを指すのです。

 では、なぜ名月といわれるのでしょうか? 理由は二つあります。

 一つは気候の変化です。秋になり気温が低くなると、大気中の湿度が下がり空の透明度が増すので、月がきれいに見えるのです。

 もう一つはその高さです。日本が位置する中緯度地方では、夏に低く見えていた満月が、秋になると空の中間くらいに見え、冬はさらに高度が高くなります。つまり、秋の澄んだ夜空のちょうど見やすい位置に、満月が輝くということです。

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 次回は、第224回「雪はどうして降るのですか?」をお届けします。