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松本雄司氏
夫婦愛を育てる16のポイント 27
男らしさ、女らしさとは

 「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 人気シリーズ「愛の知恵袋」(APTF『真の家庭』に連載)でおなじみの松本雄司先生が、男女の違いから夫婦生活に至るまで、夫婦愛のポイントを分かりやすく解説しています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

10 男らしさ 女らしさ②
男らしさ、女らしさとは

 神は人間を中性には創(つく)り給(たま)わず、男を男らしく、女を女らしく、創造されました。したがって、「男らしさ」「女らしさ」というものは、神から与えられた賜(たまもの)であると言えます。

 私は、「男らしさ」とは、「女を幸せにできる要素」であり、「女らしさ」とは、「男を幸せにできる要素」であると感じています。

 若い男女が共同で献身的生活をしていたころの日本の教会では、長い間、男女問題を防ぐため、「男らしさ」「女らしさ」を発散させることは厳しく戒められ、全員“み旨の勇士”として勇ましく指導されてきました。摂理の戦いを進め、男女問題を起こさないという点では、それなりの効果があったのですが、この「らしさ」を置き忘れたまま、祝福を受けて結婚生活に入ると、夫婦間に、思わぬ葛藤が生じるという副作用がありました。

女を幸せにする「男らしさ」

 「男らしさ」を端的に言えば、「情熱」「強さ」「大きさ」と言えるでしょう。

 女性が願う理想の男性は、「気は優しくて力持ち」です。仕事をこなせる「頼もしい夫」であると同時に、家族には「優しい父」です。大母様(テモニム)は、「男性は愛の主体である」と言われ、「広い心をもって妻を受け入れ、自分が愛の主体であることを自覚して、いつも、妻や子女に愛情を注ぐべきである」と語られました。

男を幸せにする「女らしさ」

 「女らしさ」を端的に言えば、「美しさ」「優しさ」「こまやかさ」と言えるのではないでしょうか。

 男性が願う理想の女性は、「見目麗(みめうる)わしく情(なさ)けあり」です。芯(しん)はしっかりしているが、言葉や態度は常に謙虚で、「優しい妻」であり、夫や子供に「安らぎをもたらす母」です。

 大母様は、「女性は柔(やわ)らかくなければなりません」と言われ、「その柔らかさは、態度、物腰の柔らかさ、言葉遣いの柔らかさ、さらに、肌の柔らかさまで保つべきである」と語られました。まさに、至言です。男性を幸せにできる「女らしさ」とは、まさしく「柔らかさ」なのです。

 男性、女性が完全なプラスと完全なマイナスとなって、男性は女性に与えようとし、女性は男性に与えようとすれば、くるくると回ります。(『祝福家庭と理想天国Ⅰ』一二三五頁)

《ポイント!》
一、真の男らしさ、女らしさを磨こう。
二、夫は「大きい心」を身につけよう。
三、妻は「柔らかさ」を身につけよう。

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 次回は、「『愛されたい』という欲求/愛の“表面化”」をお届けします。


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