スマホで立ち読み 第18弾！
『家庭連合が贈る聖書ものがたり』10／モーセの出エジプト

スマホで立ち読み Vol.18
『家庭連合が贈る聖書ものがたり』10

世界平和統一家庭連合「聖書ものがたり」制作チーム／編

　スマホで立ち読み第18弾、『家庭連合が贈る聖書ものがたり』を毎週土曜日（予定）にお届けします。
　「統一原理」をもとに聖書の世界を絵と文章で鮮やかに描いた、楽しみながら聖書の世界に触れることのできる絵本シリーズです。

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家庭連合が贈る聖書ものがたり 10
モーセの出エジプト

ヨセフが
エジプトにいたとき、
カナンから
移り住んできた
イスラエルの民は、
その地で
どんどん
増えていきました。

やがてヨセフのことを
知らない王が、
エジプトを
治めるようになりました。

新しいパロ王は、
イスラエルの民のことを
よく思いませんでした。

彼らが増えると、
エジプトで
大きな力を
持つようになると
思ったのです。

「彼らがこれ以上、
強くならないように、
つらい仕事をさせよう」

パロ王はイスラエルの民を
どれいとして
働かせましたが、
彼らは神さまに
守られていたので、
ますます
増えていきました。

これを見て
恐れたパロ王は、
ついに命令を出しました。

「イスラエルの民が
男の子を生んだら、
みんな川に
投げ込んでしまえ」

ある日、パロの娘が
水浴びをしに川へ行くと、
しげみの中から、
泣き声がしました。

のぞいてみると、
かごの㆗に
男の赤ちゃんが
いるではありませんか。

パロの娘は、
その子が
イスラエルの民で
あることが
わかりましたが、
かわいそうに思い、
王宮に連れ帰って
育てることにしました。

その様子を
しげみのかげから
心配そうに見ていたのは、
赤ちゃんの
お姉さんである、
ミリアムでした。

ミリアムは勇気を出して、
パロの娘の前に
行きました。

「まだ、その赤ちゃんには
お乳が必要なようです。

私がイスラエルの
女の人の中から、
その子のめんどうを見る
乳母を
探してきましょうか」

パロの娘がうなずくと、
ミリアムは1人の女性を
連れてきました。

実はその女性は、
赤ちゃんの母親でした。

彼女は
赤ちゃんを引き取り、
その子が小さな時から、
イスラエルの民で
あることに
ほこりを持つように
育てました。

やがて、
男の子が大きくなると、
彼女はその子を
パロの娘のところに
連れていきました。

男の子は
モーセと名づけられ、
王宮で
すくすくと育ちました。

時が流れ、モーセは
立派な青年になりました。

モーセはパロの王宮で
王子として
過ごしていましたが、
外ではイスラエルの民が
あいかわらず、
どれいとして
働かされていました。

そのことに、モーセは
深く心を痛めていました。

ある日、
彼が王宮を抜け出し、
外の様子を見ていると、
エジプト人が
イスラエルの民を
なぐって、
苦しめていました。

それを見たモーセは
怒りをおさえられずに、
思わず、そのエジプト人を
打ちころして
しまいました。

次の日、モーセがまた
外を見回っていると、
2人のイスラエル人が
けんかをしていました。

「同じ民族どうし、
なかよくするんだ！」

モーセが間に入ると、
そのうちの1人が
言いました。

「あんたは、
おれたちの裁判官にでも
なったつもりか。

エジプト人を
ころしたように、
おれもころすのか」

イスラエルの人々は
だれひとり、
モーセの味方には
つきませんでした。

モーセはパロ王を恐れ、
ミデヤンの荒野に
逃げていきました。

モーセは荒野で40年間、
羊を飼ってくらしました。

その間も、
イスラエルの民を思う
モーセの気持ちは、
まったく
変わりませんでした。

エジプトの王はやがて、
次の王に変わりましたが、
イスラエルの民は
あいかわらず、
つらい仕事を
させられていました。

彼らは天に向かって
さけびました。

「神さま、私たちをどうか
お救いください」

その声は、神さまに
はっきりと届きました。

ある日、モーセは
ホレブという山で
ふしぎな光景を見ました。

柴が燃えているのに、
いっこうに
燃えつきないのです。

モーセが
ふしぎに思って近づくと、
燃える柴の中から
神さまの声が
聞こえてきました。

「私はあなたの先祖の神、
アブラハムの神、
イサクの神、
ヤコブの神である。

イスラエルの人々の
さけびが今、
私に届いた。

あなたは
パロのもとに行き、
私の民をエジプトから
救い出しなさい」

　モーセは、エジプトからイスラエル民族を救い出すことができるのでしょうか？
　お話の続きは、ぜひ書籍でご覧ください。

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　「スマホで立ち読み『家庭連合が贈る聖書ものがたり』」は、今回が最終回となります。ご愛読ありがとうございます。