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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』96号(2020年 春季号)
「幼児教育」
〜二世、三世は問題を起こすが、「問題児」ではない〜

光の子園 副園長・村上小夜子

 光の子園では、毎年、真の父母様のご聖誕を祝う「発表会」を行っています。
 練習をする中で、「踊らない」「着替えない」という園児もいますが、それぞれ理由があります。
 そういった喜怒哀楽を正直に出す祝福子女たちをそのまま受け入れることが、後天時代の子女教育だと感じます。

「わがまま」ではなく、「本音」
 真の父母様のご聖誕日(2020年1月30日)に「祝賀発表会」を行いました。
 120日間の練習期間で、2、3歳児の約3分の1は「踊らない」「指定の場所に立たない」「衣装に着替えない」と問題だらけで、保育士も父母も頭を悩ませました。

 園児には、「真の父母様のご聖誕生日を喜んでお祝いしようね」と話しますが、幼い2、3歳児はまだ深く理解できません。
 それが、4、5歳児になると、「真の父母様、お父さん、お母さんを喜ばせたい ! 見てほしい!」という気持ちで取り組むようになります。

 幼児は、うれしいこと、楽しいこと、好きなことは、理屈抜きでやります。ですから、3、4年の保育を通して、喜んで目的に向かえるようなカリキュラムを作ります。

 問題が起きたときには、①園児一人一人の心を尋ねる、父母に伝える、③保育参観に来てもらう、父母と問題を共有し、一緒に“身もだえ”するお祈りをする──で解決していきます。

 練習中、問題があったときに園児に理由を尋ねると、「ママに見てほしい」「ママと一緒がいい」「リストバンドにキャラクターを貼ってほしい」などでした。これをわがままと言う人もいますが、光の子園では「本音」と捉えます。

 そこで、お母さんに見て褒めてもらう、一緒に踊ってもらう、キャラクターを貼ってあげるなど、できる限り本人の希望を聞きました。
 さらに祈りの基台を組むことで神様の導きがあり、園児たちは舞台に立つことができました。これを見ると、問題は問題ではなく、「問題児」はいないと感じます。

祝福子女には正直に伝える
 問題が起きると、親や保育士は困ってしまいます。「なぜ、そんなことをするの 」と思い、つい「○しないといけないよ」と結論を言いがちです。
 しかし、血気・怒気に走りやすい私たちに、祝福子女は尋ね方を教えてくれました。

 それは保育士が「困っていることがあります」「お願いがあります」「聞いてもらっていいですか 」「先生に悩みがあります」「うれしいことがありました」と、正直に伝える方法でした。
 すると、園児たちはどんなにうるさくしていても、ぴたっと止まって耳を傾けてくれるのです。

 ある日、年少組の園児たちが降園の前にトイレに行ったあと、クラスに戻らずにあちこちに散ってしまいました。

 そこで保育士が「お願いがあります」と言うと、「えっ? 何?」と食いついてきました。「トイレに行ったあと、何をするでしょうか?」と尋ねると、「お帰りの会!」と答えたので「では、トイレのあとにクラスに戻って来てもらってもいい?」とお願いすると「いいよ!」と“どや顔”で答えました。

 翌日から、ほとんどの園児がクラスに戻るようになりました。

 こんなに優しいやり方では“子供になめられる”と思う人もいるかもしれません。しかし、頭ごなしに正論を言い続けて、6000年の歴史が変わったでしょうか?
 光の子園でも先天時代の20年間、頭ごなしの正論でやってみましたが、だめでした。

 それで「あなたの良心は知っているでしょう?」と尋ねることにしたのです。

後天時代は「正直者が神を見る」
 先天時代には、み旨と摂理が優先で、祝福子女の教育は後回しでした。問題を起こすと「神の子なのに、神様を分かっていない」と思い、必死に神様や「原理」を教えました。

 しかし、後天時代に大人になった二世の成長も併せて見ると、祝福子女は、神様と真の父母様、善悪を知って生まれてきたということが分かりました。
 さらに基元節を迎え、祝福子女たちがそれまで40年近く隠してきた本当の姿をオープンにしても讒訴(ざんそ)されない時代を迎えました。

 祝福子女は最初から、喜怒哀楽を正直に出して生きてきましたが、先天時代は「正直者が馬鹿を見る」時代だったので、理解されなかったのです。
 後天時代は「正直者が神を見る」時代に変わりました。摂理と祝福子女の教育を切り離すことはできません。

 たとえ問題を起こしたとしても、全員がサタン分立された神の子です。神様に祝福されたという一点をもって生まれたのです。
 祝福子女に問題があっても、問題児ではありません。「あなたは神様に祝福されて生まれてきたのよ」と伝えながら、つき合っていきたいものです。

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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