心安らぐ清らかな音色~癒やしのオルゴール聖歌
第32回「勝利の歌

 清らかな聖歌がオルゴール風にアレンジされました。
 祈祷用、睡眠用、作業用BGMにはもちろん、心を落ち着かせたいときや疲れたとき、胎教にもぴったりなコンテンツです。

 今回の曲目は、聖歌43番「勝利の歌」です。

 この聖歌は、19622月、名古屋において一人の信徒を通し霊的に与えられたものです。

 そのころ、“統一教会は異端であるから行かないように”といううわさが広まり、迫害がひどくなって、新聞にも出ました。

 そのような迫害の中でも、祈りに祈って心を一つにし必死に伝道しました。

 そういう中にあって神はこたえてくださり、ある日、啓示がありました。
 「お前たちは幼く足りないが、その真剣な歩み、その必死な姿に私はこたえよう。見よ、今にこの名古屋がどこよりも動くだろう。どこよりも先に私は動かそう」と。

 ある日のお昼ごろ、姉妹たち三、四人で祈っていると、その場が高い霊的な雰囲気に引き上げられていき、なおも祈っていくと、ミカエルやモーセが現れて、慰め力づけてくれるのです。そしてさらに高い雰囲気になり、イエス様が現れ信徒の口を通して、切々とご自分の思いを語られたのです。

 その場にいた姉妹たちは、心からの信仰を長い間持ってきたクリスチャンでした。ですから、親しくイエス様がご自分の悲しみを訴えられるのを聞いたとき、涙が止まらなかったそうです。

 泣きながら祈っていると、「ホザナの栄光、わが主来ませり」と一人の信徒の口を借りて、霊界からの讃美の歌が歌いだされたのです。実際は十番まであったのですが、八番までしか書き取れなかったそうです。メロディーは暗記していたので、後で譜にしました。

 歌っている信徒の耳には、非常に美しい天使のような合唱が聞こえていたのです。それは聞いたことのない響きで、まるで二十部合唱以上ありそうな、何とも言えない美しさだったそうです。最後の「ホザナ、ホザナ、アーメン、アーメン」の詠唱は、歌いかわすこだまのようにいつまでも続いたといいます。

 二日ほど後に、再び霊現象があったそうです。この歌の題を天使が与えてくれたのです。一人の信徒を通して再び天使が現れ、「さあ、もう一度歌いましょう、『勝利の歌』を!」と皆を誘って歌いだしました。

 こうして、この歌は「勝利の歌」と名づけられることになったのです。

(参照:『聖歌のめぐみ』)


 また、今回の背景画像は黄色い「クロッカス」の花です。
 クロッカス全体の花言葉には「切望」があります。さらに、黄色いクロッカスには「私を信じて」という花言葉もあるのです。

 迫害にも負けずに歩んだ先輩家庭を考えつつこの聖歌の歌詞を見るとき、歴史的に脈々と続く「切望」を感じずにはいられません。

 神様、イエス様、そしてその願いを知る人は、何度、「(私を)信じて」と叫び泣かれたことでしょうか。そう思うときこの花がぴったりだと感じ、この背景画像に選定いたしました。

 冬を越え、人々が待ちわびる春の訪れを知らせるクロッカス。「わが主来ませり」と希望の訪れを伝えた、先輩がたの歩みが伝わりますと幸いです。

「癒やしのオルゴール聖歌」再生リスト

「癒やしのオルゴール聖歌メドレー」再生リスト

画像素材:PIXTA