ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

78回「コンフォートゾーン」と「ホメオスタシス」について

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、「コンフォートゾーン」と「ホメオスタシス」についてお伝えします。

「コンフォートゾーン」「ホメオスタシス」とは?
 コンフォートゾーンとは、その人が「居心地が良い」と感じ、自然に振る舞うことのできる意識の中のエリアや、無理をせずに快適に暮らしていける安心空間を指します。

 ホメオスタシス(恒常性)は、外部の環境が変化しても体を一定の状態に保とうとする仕組みです。
 これは体の状態だけでなく心理面にも働き、安心を維持しようとします。

「現状維持」を優先する心理
 私たちは無意識に「自分らしい」「居心地が良い」と認識している状態(コンフォートゾーン)を維持しようとします。

 たとえ良い方向に移動する(ずれる)ことであっても、安心のゾーンからはみ出す行動を取ろうとすると、抵抗を覚えたりします。
 そのこと故に、「~したらよい」と思っても現状維持を優先して行動できなかったり、行動したとしても定着できなかったりします。

 このように、コンフォートゾーンとホメオスタシスによって安定した心と体の状態を保つことができるプラスの面がある一方で、これがあるが故に「なりたい自分に簡単になれない」ということも起きてきます。

可能性を開くには
 では、どうしたら自分の可能性を開くことができるでしょうか。

 一つは、「自分を肯定する」ということです。

 自分を肯定すると、無意識のうちに肯定した自分にふさわしい能力を発揮し、自分の価値が高まるような行動をするといわれています。

 逆に自分に対してマイナスのイメージを持っていると、無意識にその自分にあった行動を取ろうとするので、能力が発揮しにくくなります。

 二つ目は、「成長させてくれることにチャレンジする」ことです。

 成長させてくれることでも、コンフォートゾーンの外に出ることになるので不安が出てきます。

 しかしその不安はパフォーマンスを上げたり、成長したりするために後押しをしてくれます。
 新しいことができた状態が続くと、そこが新しいコンフォートゾーンになります。

 例えば、自転車に乗れないときは、「乗れない自分」が自分らしい姿(コンフォートゾーン)です。
 「自転車に乗ろう!」と決めて練習しても(コンフォートゾーンの外に出る)、すぐ乗れなかったり、転んで痛かったりして「やめようか」と思ったりします(ホメオスタシス)。

 しかし練習を積んで乗れるようになると、「乗れる自分」が新しい自分らしい姿になり、コンフォートゾーンがそこに移動します。
 それによって、見える世界も意識も捉え方も変わっていきます。

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 次回は、FSコーチングのセッションを受けた40代男性の感想をお届けします。

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