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新・熱き祈祷のすすめ 66

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。
 今回が最終回です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第十章 子女への祈祷教育の仕方

2 子女の成長過程と祈りの教育

⑦神体験に至る深い祈祷(大学生〜青年期)
 小さいころから信じてきた神様が、「統一原理」を学ぶことによって理性的により詳しく分かります。しかし、「統一原理」を学んだだけでは、「神様はいるに違いない……」、「神様はいるはずだ」、「神様がいてほしい」とまでは感じることはできても、「神様がおられた!」という実感には至れません。

 「本当に神は実在されるのか」、「神は私にとって誰なのか」、「私は神にとって何なのか」という根本的な心の叫びに、明確な解答を得なければならないのです。
 神に対する「絶対的確信」は、実践活動の中に全身を投入して、その最前線で「神体験」をするか、あるいは、本人自身が全身全霊で祈り求め、神霊との出会いを「実感体験」しなければ得ることはできません。

 誰でも生涯に一度は、命懸けで神を求める祈祷に取り組み、直接、神の御霊(みたま)に触れて「永遠なる親の愛」を心情で実感することが必要です。

 私たちは、「祈り」を通して永遠の親である神と通じ合い、語り合うことができます。
 堕落した子女、人間に対する親なる神の狂おしいばかりの愛情と悲しみ。サタンに蹂躙(じゅうりん)されて凄惨(せいさん)な人生をたどる人間の姿を見つめてこられた神の胸の痛みがいかばかりのものであったのか、その一端でも感じたとき、なぜ真の父母様が、かくまで無理に無理を重ねながら、復帰の道を急がれたのかを知って慟哭(どうこく)するでしょう。

 すべてを越えて私に注がれる神の絶対的愛を感じ取ったとき、その時こそ、「もはや、いかなる迫害も困難も神様と私を引き離すことはできない」という確信に満ちた真の神の子女の誕生なのです。

 神の痛恨の心情を解放するために、真の御家庭と共に復帰摂理を担い、天国建設のために一生を捧げようと一人の子女がその道を歩み始めたとき、彼にとって「祈り」は、その生涯にわたって「最良の導き手」になってくれるでしょう。

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 「新・熱き祈祷のすすめ」は今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。


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